NECは2025年7月28日、データセンター(DC)間を接続する波長分割多重(WDM)ネットワークのオープン化に対応するため、ネットワーク製品の提供から伝送設計までをパッケージ化したソリューションを、通信事業者およびDC事業者向けに提供開始したと発表した。
データセンター間 WDMネットワーク(ポイントtoポイント)
近年、DC間を接続するWDMネットワーク環境では、異なるベンダーの製品を組み合わせるオープンなシステム構成への移行が進んでいる。この変化は、ネットワーク運用の柔軟性を飛躍的に向上させる一方、異なるベンダーの機器を選定・統合することによる作業の複雑化や、複数のサプライヤーからの個別調達、WDMネットワークの高度な伝送設計ノウハウなどが求められる。
そこでNECは、従来のWDM光トランシーバー製品に加え、新たに光アンプ製品およびパッシブWDM製品をラインナップに追加し、伝送設計の支援も含めてパッケージ化したソリューションの提供を開始。煩雑な部品選定やネットワーク設計をパッケージ化することで、通信事業者やDC事業者向けのネットワーク設計の負担を大幅に軽減できるという。
また、同ソリューションの採用により、顧客は現在保有するWDMルーター装置以外は、NECの製品をサードパーティ品としてWDMのネットワークへ導入することが可能になる。高信頼・高性能なネットワーク構築に関する支援も受けられる。これにより、DC間のネットワークシステム選定から構築にかかるコストは、従来と比較して半減できるとのことだ。