NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は2025年6月4日に記者説明会を開催し、企業向け統合ネットワーク「Prime ConnectONE(プライム コネクトワン)」において、ネットワーク・セキュリティ運用を効率化するAIエージェント機能を6月30日より順次提供開始すると発表した。
Prime ConnectONEは、AIを活用して企業のネットワークとセキュリティの運用を自動化し、社内システムやクラウドなどへの安全なアクセスや一元管理を実現するサービスで、昨年7月より提供を開始した。サービスクリエーション本部 本部長の三澤響氏によると、「AIで運用負荷を軽減するというコンセプトは、多くのお客様から好評をいただいている」とのことで、現在提案中の案件数は100件以上に及ぶという。
NTTPC サービスクリエーション本部 本部長 三澤響氏
今回NTTPCが新たに提供するAIエージェント機能は、「異常発生プッシュ通知」機能と「画像診断による故障診断の切り分け」機能の2つだ。
異常発生プッシュ機能は、AIエージェントがルーター等のネットワーク機器の異常を検知し、メールやチャットツール等に通知するというものだ。従来、通信トラブル等が発生した際には、情シス担当者自身が障害発生箇所や原因の特定を行う必要があったが、「ネットワーク側で把握できる情報をもとに、AIエージェントがある程度の判断を行ったうえでお客様に通知する」ため、情シス担当者の負担を軽減できると三澤氏はアピールした。
AIエージェントからの異常発生プッシュ通知
画像診断による故障診断の切り分けについては、故障が発生した拠点のネットワーク機器などの画像をアップロードすることで、AIエージェントがその画像をもとに分析を行い、情シス担当者に故障箇所やその対応策をメールで提示する機能である。