NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2025年6月3日、優先的にパケットを割り当てることで混雑エリアや時間帯でも通信の安定化と速度向上を実現できる「パケット優先制御」を、上空のLTE通信に適用させた検証に成功したと発表した。また、「LTE上空利用プラン 閉域接続オプション(MECダイレクト)」を活用し、高セキュリティでの通信ができる閉域環境下での検証にも成功した。
検証構成
同検証では、イームズロボティクスのドローン「E600-100」、Skydio社の「SkydioX10」を活用し、パケット優先制御機能の検証を実施。また、閉域接続オプションを活用した閉域環境下でのパケット優先制御の有効性も検証した。なお、上空におけるLTE通信でのパケット優先制御および携帯電話網に閉じた閉域通信の実現は国内初になるという。
今回の検証により、上空でもパケット優先制御を実施することで通信速度・安定性が向上し、伝送されるカメラ映像の品質が向上することを確認した。また、閉域環境下でのパケット優先制御を実現したことにより、高セキュリティな通信と機体からの安定した映像・バッテリー残量や位置情報などのデータ伝送を両立したドローン運用が行えることを確認できたという。