ワイヤレスジャパン×WTP 2025MCPC初のスペシャルパビリオン、モバイル新サービスや5Gアンテナなど展示

モバイル技術の利活用を後押しするモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)はワイヤレスジャパン×WTP 2025で初めて、会員企業6社によるスペシャルブース出展を行っている。スマートフォンを活用した新サービスのほか、5G/ローカル5G用アンテナまでバラエティに富む展示となった。

モバイル技術の利活用によるDX推進を後押しする目的で様々な活動を行っているMCPC。モバイルシステム技術検定やIoTシステム技術検定、ワイヤレスIoTプランナーといった資格・検定について紹介するとともに、今年の同団体のブースでは初めて、会員企業によるソリューション展示を行っている。

スマートフォンを活用した新サービスを展示したのが、インターコムだ。PCやスマートフォンの画面共有によって社内ITサポートやシステムメンテナンス等を行う同社のリモートアクセスサービス「RemoteOperator Helpdesk」に、スマホカメラの映像を共有できる新機能を搭載した。

RemoteOperator Helpdeskの新機能「カメラ共有」

RemoteOperator Helpdeskの新機能「カメラ共有」

これにより、遠隔地にいるオペレーターが現地にいる従業員等のスマホカメラを通して、例えば機器の目視確認やリモートサポートなどを行えるようになる。スマホ側にはアプリをインストールする必要もなく、ブラウザのみで遠隔地のオペレーターと連携できるのも嬉しいポイントだ。

インターコムでは、様々な用途を想定。例えば、損害保険会社が事故状況を確認する、家電メーカー/販売店がお客様のスマホを通して商品の故障や設定状態を確認・サポートするといった用途に活用できる。ほかにも、住宅設備のトラブル対応などあらゆる業種でユースケースが開拓できそうだ。

ゼネテックは、災害時の位置情報共有アプリ「ココダヨ」を紹介した。家族間や従業員間で安否確認、居場所の共有が可能だ。緊急地震速報と大雨危険度を通知すると同時に、登録した家族の位置を確認。安否確認ができる(下写真)。

ココダヨ

地震発生時の位置情報共有、安否確認画面

居場所の確認は、プライバシーに配慮して「災害時のみ」に限定したり、都道府県や市町村といった広い範囲で共有することも可能だ。また、地震や大雨のような災害だけでなく、警察や自治体が発信する情報を基に、付近で発生した不審者情報も通知する。

「線状エリア」に電波届けるローカル5Gアンテナ

日本アンテナが展示する指向性アンテナは、特定エリアだけで使うことを前提とするローカル5Gに最適だ。

ローカル5Gの電波エリアは、免許交付を受けた土地・建物の外に電波を漏らさないように設計・構築する必要があるが、水平面10度の指向性アンテナ(下写真)なら、高速道路や鉄道といった線状の無線通信エリアの構築も容易になる。もちろん、工場などの敷地・建物内でも使える場所は多いだろう。

水平面10度の指向性アンテナ

水平面10度の指向性アンテナ

同社ではこのほか、水平面20度や30度といった様々なタイプの製品を提供している。

会員数160社(2025年5月現在)を数えるMCPCは2003年から、先進的なモバイルシステム活用事例を表彰する「MCPC award」を開催している。22回目となる「MCPC award 2025」の応募は2025年7月から開始。6月上旬に応募要項を公開する予定だ。

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