東陽テクニカは2025年4月17日、イスラエルのAllot社が開発したネットワーク可視化・帯域制御ソリューション「Allot」シリーズにおいて、パブリッククラウド環境を対象とした新製品「ACTI(Allot Cloud Traffic Intelligence)」の販売を開始した。
ACTIは、パブリッククラウド上におけるアプリケーションやワークロードの通信トラフィックを可視化し、サービス品質(SLA)を維持しながら帯域を最適に制御するソリューション。専用ハードウェアを必要とせず、AWSなどのクラウド上に柔軟に展開できる。リモートワークの普及や通信回線の高速化によって企業の業務システムがオンプレミスからクラウドに移行するのに伴って生じる、クラウド環境のパフォーマンス最適化やコスト管理といった課題の解決に貢献するという。
主な特徴として、まず、クラウド内の各アプリケーションやリソースの利用状況をリアルタイムで詳細に把握できる点がある。SLAに達していないアプリケーションを即座に検知し、対応が可能となるとしている。
また、Allot社の独自技術「パブリッククラウドスライシング」を活用し、クラウド内の通信経路をアプリケーションやワークロード単位で細かく分割・制御できる。これにより、各サービスに最適な帯域と優先度を設定できる。加えて、直感的なユーザーインターフェースを持つ統合管理コンソールから一元的な運用が可能としている。
さらに、AWSのスポットインスタンスを活用したリソース利用の最適化により、クラウドネットワークのコスト削減にも貢献するという。
東陽テクニカは、従来より展開してきたAllotソリューションにクラウド対応のACTIを加えることで、企業のネットワーク可視化および帯域制御に関する課題解決をさらに強化し、安定した通信環境の構築を支援していくとしている。