「モバイルインフラ建設の工数を6割削減」 NECがvRAN・O-RAN普及へ新施策

NECは2025年2月7日、通信事業者が基地局等を設置する際の計画、設計および建設工事など業務のモダナイゼーションを実現するソリューションを開発したと発表した。一連の業務プロセスを分析し効率化するコンサルティングと、オペレーション自動化を支援するソフトウェアプラットフォームを提供。仮想RAN(vRAN)やOpen RANの普及に伴うインフラ構築・運用業務の刷新ニーズにも応える。

携帯電話基地局の建設において工事が足かせになっている。人材不足に加えて、人件費の高騰が影響している――。

2025年2月7日にオンラインで開催した説明会で、NEC ネットワークオーケストレーション統括部の渡邊正弘氏は、5Gネットワークを展開する通信事業者の課題について、そう指摘した。

背景には、技術的な要因もある。従来のハードウェア/ソフトウェア一体型のRAN設備からvRANへのシフト、さらにはマルチベンダー構成を可能にするOpen RAN(O-RAN)の普及だ。クラウドネイティブを前提とした構築・設計技術への移行と、プロセスの刷新が求められている。

NECが指摘する基地局建設工事の課題

NECが指摘する基地局建設工事の課題

NECが同日発表した通信事業者向けの新ソリューションは、このモバイルインフラの設計・構築を「モダナイゼーションする」ことを目的としたもの。渡邊氏は「NECはこれまでネットワーク機器を売ってきたが、まだ入り込めていない工事の部分の課題を解決する」と力を込めた。

NEC ネットワークオーケストレーション統括部の渡邊正弘氏

NEC ネットワークオーケストレーション統括部の渡邊正弘氏

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