エレコムは2024年9月17日、無線LANの最新規格であるWi-Fi 7に対応した法人向けアクセスポイントを9月下旬に発売すると発表した。店頭実勢価格は12万5950円。
Wi-Fi 7対応の法人向けアクセスポイント(製品型番:WAB-BE187-M)
2.4GHz・5GHz帯に加えて、6GHz帯にも対応したトライバンドモデルで、複数周波数を束ねてデータを同時送受信するMLO(Multi-Link Operation)や、1つの子機に対して複数のRUを割り当てるMulti-RU(Multi-Resource Unit)など多彩な機能を搭載。耐熱50℃対応で、夏場の学校や工場など高温になりやすい環境でも使用できる。
また、教育現場に最適な「平等通信機能」や「DFS障害回避機能」も搭載する。
平等通信機能は、端末ごとの通信状況を均一化するもので、複数端末の同時接続による動画再生やデータダウンロードにおける通信処理の待ち時間を軽減。ICT教育における1人1台の端末使用環境下で、端末ごとの通信処理時間のばらつきを解消し、円滑な授業の進行をサポートする。
DFS障害回避機能は、5GHz DFS帯の使用時でも切れない無線環境を構築するもので、教育現場や工場などで快適に安定した通信を維持する。また、2.4GHz帯では電波干渉回避機能を搭載し、電子レンジなどのWi-Fi以外の機器から出る電波も常時監視。高精度で最適なチャンネルを定期的に決定するという。
有線ポートはIEEE 802.3bt PoE(PoE++)受電に対応しており、近くに電源がない場所でも設置が可能だ。
管理者の負担を軽減する機能やサービスも用意する。
Web UIによる管理に加えて、SNMPやSSH、コンソールでの機器管理にも対応する予定。低コストで手軽に機器管理を実現できる法人向けアクセスポイント管理ツール「WAB-MAT」(有償オプション)も利用できる。
また、運用機器の時間・コストを大幅に削減するリモート管理サービス「アドミリンク」にも対応している。