NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は2024年7月31日、企業向け統合ネットワーク「Prime ConnectONE(プライム コネクトワン)」のサービス第一弾となるネットワーク、セキュリティ、業務アシストなどのサービスプランと、それらを統合的に管理するダッシュボードの提供を開始した。
Prime ConnectONEは、NTTPCが通信事業者として培ってきた運用ノウハウにAIをかけ合わせた運用の自動化機能(AIOps)を備え、拠点数の多い企業やIT人材の不足する企業において「攻めのDX」を実現するサービスとして、今年5月に発表された(参考記事:AIOpsで“攻めのDX”実現へ NTTPCが企業向け統合ネットワークを提供開始|BUSINESS NETWORK)。
今回販売が開始されたサービスの特徴は2つあり、その1つが新たに開発したダッシュボードによる一元管理だ。
Prime ConnectONEが提供するダッシュボードによる一元管理
ダッシュボードで各拠点の契約状況やトラフィックのレポートを確認できるほか、拠点のLAN環境にあるIT機器に対してPing/Traceroute試験ができるため、現地に行かずにLAN/WANの故障切り分けができるなど、業務効率化に貢献するという。
もう1つはインターネットブレイクアウトやセキュリティ機能の一元提供。拠点からインターネットに直接接続するインターネットブレイクアウトによりクラウドへの高速アクセスを可能にすると同時に、危険なサイトへのアクセスを遮断する。また、拠点内の通信はNGN網内に閉じることで、通信速度を向上させる。
Prime ConnectONEによるセキュリティ機能の一元提供
提供プランは、インターネットブレイクアウト機能をもつネットワークサービスの「ベストエフォート(1Gbps)プラン」が月額1万6800円(1拠点あたり、別途初期費用3万円)、各拠点から直接インターネットに接続する際に、危険なサイトへのアクセスを遮断するセキュリティサービスの「ウェブセキュリティ(DNS)プラン」が月額500円(1IDあたり)など。
合わせて、通信費や公共料金などの請求書をまとめて一括支払いができる「請求書おまとめプラン」を業務アシストサービスとして月額3万円の基本料金で提供する(価格はいずれも税別)。
今後、Prime ConnectONEは今後も段階的にサービスの充実を図り、10月、12月に機能拡充を予定している。2025年にはAIOps活用をさらに推進し、運用自動化の範囲を拡大するとしている。