A10ネットワークスは2024年7月3日、甲州市(山梨県)が、総合行政ネットワーク(LGWAN)環境におけるMicrosoft 365との連携やクラウドサービスへ安全に接続するα’モデルを構築するため、統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」を採用したと発表した。
甲州市では、デジタル技術を活用して業務効率化と行政サービスの向上を図るため、自治体情報システム強靭性向上モデルに準拠した環境下(LGWAN)におけるOfficeアプリケーションのクラウド活用を見据えたMicrosoft 365での運用を検討してきた。
甲州市のネットワーク構成図
A10 Thunder CFWはシングル構成で導入され、ローカルブレイクアウトにより、Microsoft 365向けの通信をLGWAN系から独自のインターネット回線に振り分けている。
これにより、410名の職員がα´モデルでMicrosoft 365 Apps for enterpriseを安全に利用することができるようになる。また、Microsoft 365の導入により、Officeと連携する最新のASPサービスをリスクなしで活用することが可能になる。
今回導入したA10 Thunder CFWは2024年3月に稼働を開始。導入初期段階では主にMicrosoft 365のOffice製品を利用する。今後はMicrosoft 365以外のクラウドサービスも低コストで環境構築できる見込みであることから、A10も引き続き同市の業務やプロセスの変革に貢献していくとしている。