エリクソンなど、ミリ波5G SAを活用したサッカー生中継の試験放送に成功

エリクソンとソニー、デンマークの通信事業者3Denmark、同じくデンマークのテレビ局TV 2の4社は2024年6月13日、ミリ波の5G SAを活用したサッカー生中継の試験放送に成功した。

写真:Morten Brandstrup

写真:Morten Brandstrup

試合は、エリクソンのデュアルモード5Gコアソリューションやトランスポート、無線アクセスネットワーク(RAN)などで構成された3 Denmarkの5G SAインフラを経由して放送された。5Gミリ波を5G SAネットワークで利用するのは、デンマークでは初めてだという。

試験放送は、Cバンド(n78)の20MHz帯域幅とmmWave(n258)の800MHz帯域幅を組み合わせたNew Radio-Dual Connectivity(NR-DC)構成で行われた。5G放送用カメラ4台とドローン用カメラ1台を使用し、1台あたりの通信速度は35Mbps。なお、スタジアムには将来的にフルアリーナのテレビ番組制作をサポートできるだけの十分な容量が備わっているため、実際にはさらに多くの5G放送用カメラを導入し、様々なアングルから決定的なシーンを撮影することができる見込みだという。

5G SAネットワークの活用により、アリーナ会場でも遠隔地でも、大規模な現場の撮影クルーや有線機器が不要になることで、生放送のハードルを大幅に下げ、効率を向上させることができる。 GSMAによると、このアプローチにより放送局の制作コストを最大90%削減、最終的に世界のメディア業界で毎年数十億ドルを節約できる可能性があるとしている。

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