KDDIが宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を開始 2030年には“月面5G”構築へ

KDDIが宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を立ち上げる。スタートアップと大企業の連携により、宇宙参入の障壁を下げながら、地上の課題解決を目指すのが同プログラムの目的だ。また、2028年以降に月-地球間通信を、2030年以降には月面5Gを構築する構想も掲げられた。

KDDIは2024年5月30日に記者説明会を開催し、宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を開始すると発表した。

同社は、2011年に事業共創プログラム「KDDI∞Labo」を開始。国内最大級のオープンイノベーションプラットフォームとして、年間400社以上のスタートアップと100社以上の大企業が参画している。

具体的には、スタートアップのAndroid向けサービス開発支援など、KDDI∞Laboは国内のスマホエコシステムの構築等のサポートを行ってきた。MUGENLABO UNIVERSEでは、スタートアップ支援の領域を“宇宙”に拡大しようというわけだ。

MUGENLABOの歴史

MUGENLABOの歴史

これまで政府主導で行われてきた宇宙関連事業ではあるが、近年はスペースX等を筆頭に、民間企業も参画し始めている。とはいえ、人工衛星打ち上げのコストや宇宙特有の環境条件など、宇宙関連事業への参画の障壁は依然として多い。

「地上課題に取り組むスタートアップと宇宙事業を頑張りたいスタートアップと大企業の3者をつなぎ、宇宙参入の障壁を下げながら、地上の課題解決を目指す」。KDDI 取締役執行役員常務 CDO 先端技術統括本部長 兼 先端技術企画本部長の松田浩路氏は、MUGENLABO UNIVERSEを立ち上げた狙いをこう説明した。また、KDDIに加え、サントリーや関西電力、大日本印刷(DNP)などの大企業も参画予定だ。

KDDI 取締役執行役員常務 CDO 先端技術統括本部長 兼 先端技術企画本部長 松田浩路氏

KDDI 取締役執行役員常務 CDO 先端技術統括本部長 兼 先端技術企画本部長 松田浩路氏

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