携帯4社のインフラ大作戦[最終回]【イー・モバイル】DC-HSDPAでライバル迎え撃つ

今春までに携帯各社の40Mbpsクラスのサービスが出揃うことで、モバイルデータ通信市場の様相は一変する。連載「携帯4社のインフラ大作戦」の最終回は、イー・モバイルのインフラ戦略を見る。

イー・モバイルは、12月から下り最大42Mbpsの高速データ通信が可能な新サービス「EMOBILE G4」の提供を開始した。これはソフトバンクが2月下旬以降に開始予定の「ULTRA SPEED」と同じく、HSPA+の搬送波を2波束ねるDC-HSDPAによるサービスだ。

イー・モバイルは2009年7月にHSPA+を導入、下り最大21Mbpsのデータ通信の提供を開始しており、すでにそのサービスエリアは全国の県庁所在地級都市にまで広がっている。そして、2009年11月にはその年の6月に割当を受けたばかりの1.7GHz帯10MHz幅のうち5MHz幅を用いて2波目のHSPA+の運用も始まり、2010年11月までに2波運用基地局は関東、関西、東海の大都市圏のほか、北海道や福岡県にも拡大している。

今回スタートした42Mbpsサービスは、これらの2波運用基地局のソフトウェアをDC-HSDPA対応にアップグレードすることで実現される。

当初のサービス提供地域はすでに2波運用局が設置されている31都市の一部地域。今後基地局の2波化の進展に従い、順次エリアを拡大していき、2011年3月には42Mbpsサービスの提供地域を人口カバー率で40~50%とする計画だ。42Mbpsエリア以外では人口カバー率90%超のカバレッジがある21/7.2Mbpsサービスを利用できる。

月刊テレコミュニケーション2010年12月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

続きのページは、会員の方のみ閲覧していただけます。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。