アイ・エス・ビーは2023年4月4日、国立大学法人 京都大学 大学院情報学研究科 原田博司研究室と共同開発した「Wi-SUN Enhanced HAN(Home Area Network)」に準拠した通信プロトコルスタックを活用し、次世代スマートメーター共同検針向けWi-SUN HAN開発ソリューションを提供開始すると発表した。
共同検針 Wi-SUN 活用イメージ
現行の第1世代スマートメーターの有効期間(10年間)が順次満了し、2025年度以降、「次世代スマートメーター」に置き換わる。
次世代スマートメーターの標準機能の1つに、電力スマートメーターを介してガス・水道等の検針データを収集する共同検針機能があり、共同検針の通信プロトコルスタックにWi-SUN Enhanced HANが採用されている(参考記事:Wi-SUN認証デバイスが1億台突破 日本発の世界標準規格の普及加速|BUSINESS NETWORK)。
次世代スマートメーター共同検針向けWi-SUN HAN開発ソリューションは、Wi-SUN Enhanced HANを顧客のハードウェアにポーティング(あるシステムで動作するよう開発されたソフトウェアを、異なるシステムで動作するように作り変えること)する。
カスタマイズには、①Wi-SUN Enhanced HAN」 をベースに顧客の機能を実装する、②顧客の通信プロトコルスタックをベースにWi-SUN Enhanced HANの機能を実装するという方法がある。
また、ローム製無線通信モジュールにWi-SUN Enhanced HANを搭載して提供する。
オプションとしてコンサルティングを行うほか、次世代スマートメーター共同検針の IoT ルートアプリケーションインターフェースや無線通信モジュールと周辺機器との繋ぎ込みを開発する。
共同検針のインターフェース標準仕様におけるレイヤー構成
アイ・エス・ビーは今後もWi-SUN Enhanced HANを活用し、次世代スマートメーターを展開する顧客の製品開発を支援していくという。