加賀市の“コネクテッド除雪車”も! ―― 3周年迎えるIoT共創ラボが成果を発表

東京エレクトロンデバイス、日本マイクロソフトの主導で2016年2月に発足した「IoTビジネス共創ラボ」が、これまでの取り組み成果などを発表した。参加企業が560社に増加したうえ、業種別のワーキンググループや地域版ラボが続々発足。“ラボ起点”の事例も全国で立ち上がり始めている。

送電線の保守作業をAI画像解析で効率化
東京電力パワーグリッドでは、送電線網の点検作業にAIを活用している。

山間部などでは、点検員が目視による点検作業を行うのに膨大なコストがかかり、また検知漏れも発生していた。そこで、ヘリやドローンによって撮影した送電線の画像データをAzureに送信し、AIが解析するシステムをテクノスデータサイエンス・エンジニアリングが開発。異常/正常を判定するほか、報告書も自動作成する。


AIによる自動判定の例

2018年10月から稼働を始めており、2019年4月から本格稼働に移行する計画だ。

マイクロソフトのMR(複合現実)デバイス「HoloLens(ホロレンズ)」を活用した事例も出てきている。

ナレッジコミュニケーションはエムティーアイと、HoloLensを用いた創薬研究の取り組みを始めている。

エムティーアイが提供する解析システム「MODELAGON」が解析したタンパク質構造の3Dモデルを、ナレッジコミュニケーションの「ナレコムVR」とHoloLenzで可視化。HoloLensを装着した複数の研究者が同じ視線でそれを見たり、コメントを共有することができる。

立教大学でも同様に、HoloLensを用いて分子構造の3Dモデルを見ながら授業を行うといった取り組みが進められている。

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