働く空間もパーソナル化ワークスタイルが多様化するとともに、働く環境も変化していくことが考えられるが、ダイキン工業はこの技術を用いて「集中して作業効率を上げる空間」「リラックスして働く部屋」など、個人の状態や目的に応じてパーソナル化した環境を提供していくことを目指している。
さらに樋江井氏は、「昨年から義務化されたメンタルヘルス制度にも使える」と話す。大抵の企業は、年に数度のアンケートでストレス度を調査する程度だが、Airitmoの技術を使えば、より細かく社員の状態を可視化し、「さらに悪化の予兆を見つけるのに役立てられる」という。
とはいえ、これらを実現するには、オフィス内設備を提供する多様なメーカーとの連携が不可欠だ。測定データをクラウドで収集・管理し、共用できる仕組みの構築も含めて、他社との連携を進めていく考えだ。