【橋本総業】iPad miniで月間1800万円のコスト効果、営業担当者の業務効率化に成功

2010年10月に260台の「iPad」を導入したのを皮切りに、「iPad2」、そして「iPad mini」と最新のタブレット端末に刷新してきた橋本総業。タブレットから受発注業務が行えるシステムを活用し、月間1800万円のコスト効果を達成している。

iPadを使った受発注システムで在庫確認や受発注業務が劇的改善

営業担当者にとって、受発注業務の負担は非常に大きい。この受発注業務の効率化にもiPadは活躍している。

橋本総業が取り扱う建設関連の商品は、メーカーから橋本総業のような一次卸を経て、二次卸である販売店に渡り、そして現場の工事業者に届く。

「建設現場では急に部材が足りなくなることもあるが、取り寄せるためにはこうした商流をさかのぼって在庫を確認しなければならない。メーカーまで問い合わせると丸一日返事を待たなければならないこともあった」(宮原氏)

そこで解決策として2011年秋に導入したのが「タブレットで簡単注文システム」である。商品の在庫確認から受発注作業までを、iPadで一貫して行えるシステムだ。

このシステムを導入する以前は、受発注業務は事務所でしか行えず、外回りの営業担当者は電話もしくは事務所に戻ってから作業を行っていた。顧客が注文する場合も同様である。事務所からPCまたはFAXで注文する必要があった。

しかし、現在では、いつでもどこでもiPadから在庫確認や受発注作業が行える。また、タブレットで簡単注文システムは、橋本総業の営業担当者だけではなく、同社と取り引きのある二次卸や工事業者なども利用しており、橋本総業や二次卸のどこに在庫があるかも瞬時に分かるようになったという。

iPadを導入していない二次卸についても、橋本総業の営業担当者が訪問した際に、その場でiPadから受発注を行うことが可能だ。

1日当たり1時間半の時間短縮に

このように受発注業務を大幅に効率化した橋本総業では、その導入効果を算出している。

システム導入前、同社の営業担当者は1日当たり約3時間を、受発注業務に関わる電話応対に費やしていたという。しかしシステム導入後は、33%減の約2時間に短縮された。約200人の営業担当者で月間約4000時間。1時間当たりの人件費を3000円とすると、月間1200万円のコスト削減効果となる。

また、受注入力にかかる時間も営業担当者1人当たり1日30分減った。200人の営業担当者で月間約2000時間の節約となり、月間600万円のコスト削減につながったと評価しているという。

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