ラック、ケーブル、ネットワーク機器、サーバー、電気設備など、データセンターや局舎は非常に多くのファシリティで構成されている。これらファシリティの全体像をしっかり把握している担当者は、果たしているだろうか。
その答えは、おそらく「No」であるはずだ。
多くの場合、ファシリティ毎や業務プロセス毎に担当が分かれており、各担当者が現況を把握しているのは、自分の担当範囲のみ。しかも、属人化しているため、担当外の状況について知りたいと思っても、なかなか必要な情報にたどり着けない。
その結果、データセンターや通信局舎の現場では何が起きているだろうか。
「障害発生時、障害対応に必要な図面や説明書がすぐ見つからず、対応に多くの時間を費やした」「ラックの増設予定地に、別の担当者が別のラックを立ててしまった」「配線ルートの現況が分からず、壁に不要な穴を空けてしまった」……。
必要な情報を一元的に管理できていれば、迅速に解決できたトラブル、そもそも発生しなかったトラブルは数多いにちがいない。また、昨今の社会課題である「現場のDX化」が実現でき、生産性向上、残業時間削減、省人化、スキル・ノウハウ継承が容易に解決できる。
データセンターや通信局舎だけではない。デジタル化の波はあらゆる領域に広がっている。IT資産、各種配線、電気設備など、デジタル化を支える膨大なファシリティ管理の統合化・効率化なくして、デジタル変革(DX)の成功はありえないと言えるだろう。
とはいえ、ファシリティ管理の統合化・効率化を容易に実現できるソリューションはあるのだろうか。実は、無理なく段階的にファシリティ管理の統合化を図れ、しかもケーブル管理に革命を起こす画期的な解決策が登場している。
ケーブルに印字された識別コード(バーコード)と総合ファシリティ管理ツール「VM7 iDC Visual Manager」のデータベースを連携させ、より快適な配線管理を実現したNECネッツエスアイ独自の「ケーブル識別ソリューション」だ。
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※「VM7 iDC Visual Manager」はエフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社の製品です。