日立情報通信エンジニアリングは2020年7月22日、ローカル5Gと自営BWA（Broadband Wireless Access)が体験・検証可能な実験試験局を2020年9月にオープンする予定だと発表した。場所は神奈川県にある同社の中井事業所で、パートナーやユーザーがサービス事前連携の検証やデモンストレーションなどに活用できるとしている。また、同社も工場やヘルスケア向けIoTなどのソリューション価値向上のために活用していくとしている。
 |
| ローカル5G を活用した自営網の対象例 |
ローカル5Gとは5Gを企業や自治体などが自らの建物や敷地内の特定エリアで利用可能になるシステムのことで、自営BWAもローカル5Gと同じく特定エリアで利用可能な2.5GHz周波数帯LTEの通信システムである。
日立情報通信エンジニアリングは構内交換機(PBX：Private Branch eXchange）の販売や、シスコシステムズ社製の無線通信機器を活用した企業内無線ネットワーク構築を手掛けてきた。これらのノウハウを活かして1.9GHz 周波数帯の自営通信用規格「sXGP」や、プライベートLTEにあたる自営BWA、ローカル5G、そしてWi-Fi 6/Wi-Fi 6E も含めた企業向けネットワーク環境を一括して構築するソリューションを提供していくとしている。
