免許申請も万全サポート EPC込みLTE基地局も販売自営等BWAはどうやって導入すればいいのか。利用したいエリアで電波を吹くためには、まず総務省に免許申請して認定してもらう必要がある。
ただ、一般のユーザー企業が、自力で免許を取得するのはあまり現実的ではない。手続きに求められる知識は非常に高度であり、無線技術者の資格保持者も必要になるからだ。
寺田氏は「例えば、自営等BWAの周波数と隣接する周波数を使用する全国BWA事業者(通信キャリア)との干渉調整に関する合意の手続きや、無線局事項書・工事設計書の作成、総務省訓令に基づくカバーエリア計算・マップ作成などが必要になります」と解説する。
ハイテクインターは技術面だけではなく、これらの申請面でのサポートも積極的に行っていく。「当社には総合通信局に免許申請した経験に基づくノウハウもあり、各様式の記載方法のアドバイスやカバーエリア計算、カバーエリアマップの作成などをお手伝いすることが可能です」と寺田氏は胸を張る。ハイテクインターは20名以上の陸上特殊無線技士、第一級陸上無線技術士および電気通信主任技術者を抱えており、無線やネットワーク技術についてはあらゆる視点からサポートできるのだ。
また、ハイテクインターは世界中から製品を厳選して、プライベートLTEで必須となる基地局装置を2種類販売する(図表1)。
図表1 LTE基地局の概要
1つは小型の「HNB-5100-BW」。重さは3kgほどで設置が非常に容易であり、学校や工場などの敷地での利用を想定している。
「LTEではユーザーのSIM番号管理や制御信号の処理などをEPCで行う必要がありますが、HNB-5100-BWはそれらの機能をオールインワンで搭載した製品です。制御局を別途必要とせず、1台でLTEシステムが構築できます。通常のEPCの価格は1000万円以上ですが、100万円を切る値段で提供できます」と寺田氏は強調する。
大容量の基地局を求めるユーザー向けには「RDL6000 Ellipse-4G-HP」を用意する。こちらはEPCを別途用意する必要があるが同時に128台のLTE端末を収容でき、ハンドオーバーにも対応する。20W出力に対応し、大規模な工場や発電所以外に、地域BWAシステムでの利用も想定している。
「北米のCBRS(市民ブロードバンド無線サービス)で利用実績があるものを、国内の電波法に合わせて調整した上で販売しています」(寺田氏)。
1台で半径数kmほどカバーできるという。併せてソフトウェアベースのEPC「FlexCore-EPC」も用意する。フル機能をサポートしており、収容端末数100からのライセンス提供が可能だ。
劣悪な環境でも安定した通信を BWAのデモも可能その他にLTEルーターも複数用意している(図表2)。
図表2 LTEルーターの概要
Wi-Fi対応モデルを選べば、LTEに対応しないデバイスもプライベートLTE網に収容できる。「工場などでの利用を想定して、しっかり検査したうえで出荷しているため安心して使えます。高精度のIPカメラなどをルーターまではWi-Fi でつなぎ、それ以降はLTEで監視・制御するといった使い方が可能です」と寺田氏は語った。
ハイテクインターは従来から、通常のネットワーク製品ではつなぐのが難しい場所を開拓してきた。
例えば、LANケーブルの伝送距離を900m伸ばすPoE延長装置や、屋外で30kmほど無線伝送できる長距離無線ブリッジなどを世界中から探し集め、ユーザーに提供している。
「自営等BWAについても、劣悪な環境でも安定して通信できる安価な製品をお届けしたいという思いで取り組んでいます」と大山氏は語る。
自営等BWAのデモは、免許を取得したベンダーでないと行えないが、「当社は4月に実験試験局の免許取得および5月に北海道道内で基地局の免許取得を予定しており、実際にお客様の実環境に導入した場合にどうなるかをご提案できます」(寺田氏)。
今後はブログなどを通してプライベートLTEにおける技術や運用方法などの情報発信もしていくという。少しでも気になることがあれば、気軽に問い合わせてほしいそうだ。
【関連リンク】自営設備で干渉のないLTEネットワーク! 「プライベートLTEシステム」
<お問い合わせ先> ハイテクインター株式会社 TEL:03-5334-5260 E-Mail:info@hytec.co.jp URL:https://hytec.co.jp/useful |
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