<特集>IoTの課題解決!10の最強メソッド(4)IoTのPoCから“卒業”できません――現場・社外に同志を作れ

「PoCがうまくいかない」「本格導入に結びつかない」――。IoT活用のアイデアを具体的な形にする最初のステップでつまずく企業は多い。“PoC疲れ”の原因とその解決策を解説する。

PoC(コンセプト実証)は、IoT活用のアイデア、コンセプトの実効性を検証するステップだ。本来はプロトタイプ(試作)開発の前段階を指す言葉だが、IoTの取り組みでは試作やトライアルも含めてPoCと呼ぶことが多い。

ここでつまずき、“PoC疲れ”に陥る企業も少なくない。ユーザー側だけでなく、実入りの少ないPoCに付き合わされたSIerが疲弊し、本格導入の見込みが薄い案件を断るケースさえ出てきている。

続出した「出口のないPoC」PoC疲れの原因で最も多いのが次の2つだ。「出口のないPoC」「現場の協力がないPoC」である。

IoT熱が盛り上がるとともに、ITベンダーから「PoCスタートキット」が出回り始めた。センサーと通信機器、データ収集用のクラウド等をセットにしたもので、すぐに使い始められる。

だが、その手軽さが仇となり、「とりあえずデータを取ってみて、その中から価値を見つけよう」と目的が曖昧なままスタートする企業が続出した。出口のない迷路に入るようなもので、よほどの幸運に恵まれない限り成果は得られない。

メソッド1でも述べた通り、IoTプロジェクトの起点はビジネス課題を把握することだ。

PoCでは、それを解決するために必要なデータを取り、加工・分析方法を検討し、その活用法を検証していく。解決すべきビジネス課題と、現場から得られるデータを結びつけるための検証作業であり、課題と目的が明確でないと方向性を見失うことになる。

2つめの現場の協力がないPoCは、現場の事情を理解せずに進める場合に起こりやすい。

実験には、工場の生産ラインや倉庫、店舗等で働く現場作業員・マネージャーの協力が不可欠だ。IoTに取り組む意義と、現場が得るメリットを説明して納得してもらう必要があるが、このプロセスを軽視すると“抵抗勢力”になるリスクもある。

月刊テレコミュニケーション2019年8月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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