1秒未満の遅延でライブ動画配信――ライムライトが新ソリューション発表

ライムライト・ネットワークス・ジャパンは2018年9月26日、1秒未満の遅延でライブ動画を配信するソリューション「Limelight Realtime Streaming」を発表した。

「Limelight Realtime Streaming」のイメージ

スポーツの試合などをリアルタイムに配信するライブ動画の視聴時間は、年々増加している。ライブ動画を遅延なく視聴したいと考える人は多いが、実際には、テレビ放送と比べて30秒~1分の遅延が発生しているという。このため、例えばサッカーの試合で選手がゴールを決めた際、映像より一足先にSNSで結果を知るといった状況が起きている。ライムライト・ネットワークス・ジャパン代表の田所隆幸氏は「インターネットを使ったライブ配信の遅延は視聴者の満足度を低下させ、ビジネスへのインパクトが避けられない」と指摘する。

ライムライト・ネットワークス・ジャパン代表の田所隆幸氏

Limelight Realtime Streamingは、セッションの確立やデータの到達の確認をせずにデータ送信を行うデータ転送プロトコルのUDP(User Datagram Protocol)と、音声や動画などのリアルタイムコミュニケーションをWebブラウザで実現するWebRTC技術を採用。さらにライムライト独自のプライベートネットワークを活用することでデータ転送の遅延を抑え、高速な配信を実現している。サービス開始時点では、10万人規模のリアルストリーミング配信が可能だという。

説明会では、米サンノゼとシンガポールに東京の映像を配信するデモも行われた

スポーツ以外にも、音楽などのイベントやオンラインゲーム、オークションのライブ配信、オンラインカジノなどLimelight Realtime Streamingの活用シーンは幅広い。国内では、放送事業者やOTTなどに提供する予定。料金は非公表だが、視聴人数や視聴時間などをベースに決まるという。

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