GEのインダストリアルIoT戦略「AWSやAzureのようなジェネリックなIoT基盤とは全く違う」

産業界向けのIoTである「インダストリアル・インターネット」。これをリードするGEは2016年6月9日、都内で記者説明会を開き、インダストリアル・インターネットを成功に導く秘訣を語った。

「The Power of 1%(1%のパワー)を解き放て!」――。こう訴えたのは、GEデジタルでアジアパシフィック チーフ・コマーシャル・オフィサーを務めるマーク・シェパード氏。同氏によると、インダストリアル・インターネットが産業界に与えるインパクトを理解するには、まずこの1%のパワーについて理解する必要がある。

1%のパワーとは、IoTによる1%の改善がどれほど大きな効果を企業にもたらすかを表した言葉だ。シェパード氏が実例として挙げたのは、オーストラリアの石油ガス会社のケース。

「石油ガス産業では稼働率が1%上がるだけで、50~70億ドルのインパクトがある。我々は、あるオーストラリアの石油ガス会社のパイプラインのほとんどの装置を供給しているが、インダストリアル・インターネットのサービスを活用し、99.2%の稼働率を保証している」

石油ガス会社のインダストリ・インターネット事例
石油ガス会社のインダストリ・インターネット事例

また、航空産業であれば1%の燃費改善で20~30億ドル、ヘルスケア産業であれば1%の生産性向上で40~50億ドルのインパクトがあると同氏。

産業界におけるIoTへの取り組みは、「まだ緒に就いたばかり」(シェパード氏)であり、その実際の効果のほどを疑問視する向きも少なくないだろう。しかし、1%でも大変なインパクトがある。1%の真の価値を見誤れば、競合他社に大きく出遅れかねないというわけだ。

ペインポイントの見極めとデザイン思考が重要
GEは、インダストリアル・インターネットを推進するため、自社開発のIoTプラットフォーム「Predix」を外部にオープンに提供している。

Predixの概要
Predixの概要

その狙いは、アップルがコンシューマの世界で作ったようなエコシステムを、インダストリアルの世界で実現することにあるが、Predixのエコシステムを発展させるためのコンサルティングサービスやデータ分析サービスなどを提供するのが、GEからスピンアウトしたGenpactだ。

続きのページは、会員の方のみ閲覧していただけます。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

FEATURE特集

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。