SDN活用のWANでクラウド時代を駆ける「ゆかり」の三島食品

赤しそを原料にしたふりかけ「ゆかり」で有名な三島食品は今年7月、ネットワークを刷新した。採用したのは、SDN技術を活用したイントラネットサービス「KDDI WVS 2」だ。さらにはWVS 2直結のクラウド基盤「KDDI クラウドプラットフォームサービス」も導入し、クラウド時代への対応を一気に推し進めている。

WVS 2導入後、発生しなくなったネットワーク障害WVS 2でネットワークを更改してから約3カ月。三島食品には大きな変化が起こっている。

「以前は月に1回は発生していました」(情報システムの上垣千香氏)というネットワーク障害が、WVS 2への移行後は一度も起きていないのである。

上垣千香氏
三島食品 情報システム 上垣千香氏

その理由としては、WVS 2の導入に合わせ、ルーターや無線LAN環境の整備・見直しを行ったことが大きいというが、WVS 2も確実に貢献している点がある。それは、インターネットのパフォーマンス向上だ。

三島食品には従来、本社側に2本、WVS側に1本の3つのインターネット接続口があった。各インターネット回線の速度は100Mbpsで、合計の帯域幅は300Mbps。それがWVS 2にインターネット接続を一本化した現在は、1Gbpsに高速化した。

KDDI WVS 2の特長の1つに、「セキュリティクラウド」がある。1Gbpsのインターネット接続と、クラウド化した各種セキュリティ機能をセットで利用できるもので、このセキュリティクラウドにより、インターネットをさらに快適に利用できるようになったのである。

前述の通り、三島食品ではトラブルシューティングのため、各拠点のトラフィック状況をモニタリングできる機能を必要としていた。この点も解決した。WVS 2では、当日直近5分前のトラフィックを確認できる。

ただ今のところ、この機能が活躍する機会はないという。障害が発生していないため、トラブルシューティングの機会そのものがないからだ。

「ネットワーク障害は大体、売上処理など事務作業が集中する月末月初に発生していました。障害時間が長引けば、業務に大きな支障が出るので、素早く復旧しなければなりません。しかし、原因の切り分けが難しく、復旧には1時間くらいかかるのが常でした」と以前の状況を振り返る上垣氏。

しかし現在は、ネットワーク障害自体がなくなり、トラブルシューティングも必要ない。「本当に手間いらずになりました」と上垣氏は笑みを見せる。

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