位置情報の共有も!モバイルUCが最大の武器機能面でアバイアが特に力を入れているのが、スマートフォン(iOS/Android)でUC機能を利用するアプリ「one-X Mobile Preferred」と、初期設定・変更作業を簡便に行うための運用管理機能だ。
one-X Mobile Preferredは、①電話発着信と保留・転送、②プレゼンス確認、③IM、④会議通話、⑤位置情報(GPS)共有の機能を備える。特に社外業務で使い勝手の良さそうなのが①電話発着信と保留・転送と⑤位置情報(GPS)共有だ。
発信時に、携帯電話網経由とVoIP発信(パケット通信)、コールバック発信をワンタップで選択できる。通話を転送する場合も、相手を選んで転送ボタンを押すだけの2タッチで完了する。
また、着信方法も会社の固定電話、スマートフォン、自宅と複数の選択肢から選べる。操作が簡便なので、外出する際に着信方法を切り替えるのにも手間がかからない。なお、通話録音機能も備える。
⑤位置情報(GPS)共有は社員の位置情報を管理・共有する機能だ。連絡を取りたい相手の現在位置をマップ上で確認できる。例えば作業員を派遣する業務で、顧客からの依頼を受けた際に現地に最も近い作業員を探してIMで指示を送るといった迅速な対応が可能になる。
川上氏は、こうしたone-X Mobile Preferredの使い勝手と機能を訴求し、モバイルをコミュニケーションの主役にして固定電話機を削減するソリューションとして提案していく考えだ。「“No more 固定電話”をコンセプトに展開していきたい」という。
one-X Mobile Preferredのホーム画面(左)には、大きく3つのボタンを配置(上からIM、ボイスメール、会議通話)している。中央は電話の発信方法と着信応答先を設定する画面。右は、社員の位置情報を表示したもので、マップ上のアイコンから即座にIMや電話の発信も行える |
一方、運用管理機能については、GUIでユーザーの追加・変更・削除やバックアップ/リストア等が行えるツールを用意しており、ほとんどの作業でコマンドを打つ必要がない。Web経由で管理ツールを使うこともでき、SIerの作業負荷を減らし、迅速な導入構築・運用を可能にする。
導入形態は図表の通り、規模・機能別に2タイプ(アプライアンス型とサーバー型)・4種類のエディションから選べる。
図表 「Avaya Office」のエディション構成 |
アプライアンス型の内線数は最大384で、(1)IP-PBXとして使える「IPテレフォニー」と、(2)前述のモバイルアプリ・UC機能(ユーザー数は最大50)が使える「UC」の2つのエディションがある。(1)から(2)へアップグレードする場合は、筐体の変更やサーバー構築が不要で、スロットに「UCモジュール」を追加するだけで良い。
それより大規模なユーザーはサーバー型となる。(3)最大2000内線/UCユーザー数最大750、(4)内線数・UCユーザー数ともに3000、の2つのエディションが使える。冗長化構成や仮想化にも対応し、複数拠点の一括管理も可能となっている。