子ども向け英会話教室にとって、いかに子供を惹きつけ、学習意欲を引き出す教材を開発するかは、最も重要なテーマの1つだ。
日本全国に子ども向け英会話教室を展開するセイハネットワークも教材開発には非常に力を入れてきたが、数々のトライの先に辿り着いたのがタブレット端末の活用だった。
セイハネットワークの子供向け英会話教室の教室風景 |
ユーザフレンドリーで利用経験者の多いiPadを教材に採用
セイハネットワークの英会話教室では、本やカードなどの紙媒体、音楽CDやビデオなどを教材として使ってきたが、そこに新たに加わったのがタブレット端末を使った英語教材である。
「インタラクティブな学習を体験できるのに加えて、PCよりも操作が簡単なので、小さな子どもにも安心して使ってもらえます。タブレット端末というだけで触りたがる子どもも多いので、教材にはぴったりです」とセイハネットワーク 開発部 マネージャーの浜元良寛氏は語る。
セイハネットワーク 開発部 マネージャー 浜元良寛氏 |
タブレット端末の中からiPadを選んだ理由は、いくつかあるという。特に大きかったのは、操作性の良さと普及率の高さだ。タブレット端末を教材として採用すれば、全国400ヵ所以上に広がるセイハネットワークの教室に配布することになる。これだけ数多くの拠点で使ってもらうためには、誰でも簡単に使える端末でなければならない。
「使い方がわからないからといって、操作方法を教えるために教室まで出向くわけにはいきません。その点、iPadなら、どの教室にも1人は使える人がいるので、現場で解決してもらえる可能性が高いと考えました」
Android OSを搭載するタブレットも比較のため試験的に導入したが、現場ではiPadに対する評価のほうが圧倒的に高かったという。「最も大きな違いは、メッセージのわかりやすさでした。Android OSでは何かというと技術用語を含むメッセージが表示され、ITに明るくなければエラーの内容を理解することさえできませんでした」