【セイハネットワーク】iPadは全国400以上展開する英会話教室のレッスンや事務をどう革新したのか?

子ども向け英会話教室を中心に、インターナショナルスクールやダンススクール、保育園などを全国400ヵ所以上に展開するセイハネットワーク。各教室にiPadを配布し、レッスン時の教材として、さらには教室間での情報共有や事務作業にフル活用している。

iPad導入で事務作業も効率化、目指すはすべての情報の出入り口

各教室に配布したiPadは、英会話教室の教材として使っているだけではない。システム整備を進めた結果、現在では教室運営や事務作業の多くをiPadでこなせるようになっているのだという。

「従来は電話とFAXでやりとりしていた生徒管理、勤怠管理、ワークフローをiPadから処理できるように整備しました。使用時間で考えると、レッスン以外の用途に使用している時間のほうが長くなっています」

教室に固定回線を引かないポリシーのため、紙資料を本部とやりとりする際は、FAX機が置かれているコンビニなどまで、わざわざ行く必要があった。しかし、iPadによりオンラインで処理できるようになったので、そうした手間は減り、子どもに接する時間やレッスンの準備に費やせる時間が増えたという。

また、浜元氏は「iPadを教室運営に活用するようになってから、情報共有に変化が起きました」とも語る。情報共有のスピードが上がっただけではなく、共有される情報の種類もどんどん増えているそうだ。「グループウェアやSFAなどの機能を備えた『KDDI Knowledge Suite』を使って、効果が高かったレッスン手法や、評判のよかった教室の飾りつけなどの情報を共有しています」

各教室でも工夫を凝らしている。中にはiPadを会員獲得のツールとして活用し、教材やレッスンの様子をiPadで見せながら教室紹介をしている教室もあるそうだ。教室に興味を持つ親などにとって、レッスンの様子を動画で確認できるのはありがたい。

広がるiPadの活用法
新規入会希望者に向けて、学習内容やレッスンの様子を動画で紹介するなど、教室でのiPad活用は広がりを見せている(写真はイメージ)

「離れた場所にある教室同士や本部を結び、iPadで音声会議を行なうこともあります。今後はもっと多くの情報をオンラインで管理できるよう、さらなるシステム化を進めていくつもりです。iPadが、各店舗のすべての情報の出入り口になっていくことが目標です」と浜元氏。

まずは教材としてiPadを導入し、さらには事務作業の効率化などにも成功しているセイハネットワーク。その取り組みは、これからiPad導入を目指す企業にとって大変参考になる“よい教材”となりそうだ。

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