6.導入目的に合った社内SNS製品を選ぶ
ソニックガーデンの藤原氏は、自社に合った社内SNSを選ぶことの重要性を「山登り」にたとえて説明する。「誰と一緒に山登りをするのか。社内SNSという製品は、ユーザーが増加し、情報が溜まってくると、リプレースしにくいのが特徴。だいぶ登ってしまってから『間違えた』と気付いても、もう引き返せない」
どの社内SNSと一緒に山登りするのか。製品選定は、慎重に行うことが大切だ。何度も触れているが、社内SNSは無料で始められるフリーミアムモデルを採用するものも多く、導入ハードルは非常に低い。それだけに、「無料だから」とあまり吟味せずに導入する社内SNSを決めて、後で失敗に気付くケースも少なくないのだ。
では、社内SNS選びは何をポイントに進めればいいのだろうか。ほとんどの社内SNSベンダーがアドバイスするのは、「機能の○×表で、単純に判断しない」ということだ。例えば、ソニックガーデンの藤原氏は、「機能の○×表よりも、何の問題を解決する製品なのか。その製品コンセプトを見ることが大切」と指摘する。
また、ガイアックスの小谷美佳氏は、社内SNS製品の選定の際には、「そもそも誰にどういうシーンで使わせたいのか、ユーザーのITリテラシーも含めて整理することが重要」とアドバイスする。「そこから逆算して、必要な機能が揃っている使い勝手のよい社内SNSを選ぶことをお勧めしている。多機能であればいいかというと、そうではない」