<連載>ネットワーク未来予想図2026AIは「移動体」時代へ アフターAIバブルの未来図

AIバブルへの警戒感が高まる今、AI投資を主導するビッグテックのリーダーはAIの未来をどう見ているのか。注目発言を整理しながら、アフターAIバブルの次なる潮流を予測する。

「AIバブルかと尋ねる人々は、十分に賢くない──。これが私のストレートな答えだ」

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、サウジアラビアの非営利財団が12月に都内で開催したイベントで、AIバブルに話題が及ぶと、このように述べた。だが、AI投資が過熱するなか、AIバブルの可能性を認めるビッグテックのリーダーも増えている。

サウジアラビア公共投資基金の総裁が会長を務めるFIIインスティテュートが12月1日に都内で開催したイベントで話す孫正義氏(写真:Bloomberg/GettyImages)

サウジアラビア公共投資基金の総裁が会長を務めるFIIインスティテュートが12月1日に都内で開催したイベントで話す孫正義氏(写真:Bloomberg/GettyImages)

「今のAI投資ブームには非合理な要素がある」。グーグル(アルファベット)のスンダー・ピチャイCEOは英BBCのインタビューにこう答えている。さらに率直なのは、メタのマーク・ザッカーバーグCEOだ。AIバブルの崩壊は「十分あり得る」とポッドキャストで語った。

三菱総合研究所 政治・経済センター 主任研究員の綿谷謙吾氏は11月26日に開催したメディア向け説明会で、「米国のAI投資は引き続き拡大していくと見ている」と予測したうえで、次のように警鐘を鳴らした。

「株価の調整には警戒が必要だ。また、データセンター投資には現在プライベートエクイティファンドなどのいろいろな資金が流入している。こういった実態が十分把握できていない資金フローの中で、金融リスクへまで波及する可能性にも警戒する必要がある」

S&P500のシラーPER(インフレ率調整後の長期的純利益で計算した株価収益率)は、ドットコムバブル以来、史上2度目となる約40倍の歴史的な割高水準に達している。2000年にピークを迎えたドットコムバブルが崩壊したとき、ナスダック総合指数は約80%も下落した。「もしAIバブルが弾ければ、グーグルを含めて、どの企業も無傷ではいられない」。グーグルのピチャイCEOは前述のインタビューでこうも話している。

図表 AI投資競争の先にあるものは何か(出典:三菱総合研究所)

図表 AI投資競争の先にあるものは何か(出典:三菱総合研究所)

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