AI事業やIT機器販売などを手掛けるAIストームは2025年10月6日、Wi-Fi 7と公衆Wi-Fiの国際な認証基盤であるOpenRoamingに対応するネットワークソリューションを輝日、正興サービス&エンジニアリングと共同で展開することを発表した。
OpenRoamingは、利用者が一度設定を行うだけで、空港や駅、商業施設など世界中の対応スポットに自動的かつ安全に接続できる仕組みを定めた国際標準。認証の共通化により、不正アクセスポイントへの接続防止や利用履歴の追跡が可能になるとされる。高速・低遅延・高信頼のWi-Fi 7と組み合わせることにより、公衆Wi-Fiの利便性と安全性を高める狙い。
国内でのOpenRoaming対応エリアはまだ数千規模にとどまるが、関西国際空港、東京都庁、大阪駅、鳥取砂丘などで導入が進んでおり、2025年大阪・関西万博会場で活用されている。
役割分担は次の通り。AIストームは屋内用のアクセスポイント、正興サービス&エンジニアリングは−40~65℃の環境に対応する屋外用アクセスポイントを提供する。、輝日はクラウド型コントローラーを提供し、アクセスポイントの集中管理を実現するとともに、月額制・買い切り制など、用途に応じた柔軟な料金プランの選択が可能になるという。
3社はこれらを組み合わせ、自治体、企業、教育機関、イベント運営などの領域に公衆Wi-Fiを展開する考え。将来的には工場IoT、スマートシティ、国際イベントなどへの応用も視野にあるという。