ゼットスケーラー、“あらゆる場所での保護”実現へ3領域でソリューション強化

AIの急速な進展により、ゼロトラスト原則に基づく「あらゆる場所での保護」が一層重要になっている。ゼットスケーラーはその実現に向け、拠点向けアプライアンス、クラウドゲートウェイ、データセキュリティを強化し、さらにセルラー接続デバイスの保護にも注力する。

SIMだけでIoTデバイスをゼロトラスト化

あらゆる場所での保護を実現するために無視できないのがセルラー通信(公衆携帯回線)による接続だ。新興技術担当グループ バイス プレジデントのネイサン・ハウ氏は、2024年時点でIoTデバイスの24%がセルラー接続を利用しているが、これらのデバイスは十分なセキュリティ対策がなされていないと指摘した。

セルラー通信を利用するIoTデバイスの現状

セルラー通信を利用するIoTデバイスの現状

そこでゼットスケーラーは、SIMカードをデバイスに挿入するだけでゼロトラスト化できるソリューション「Zscaler Cellular」を2025年7月に提供開始した。これを導入することで「IoTトラフィックの完全な可視性が担保できる」(ハウ氏)。

IoT/OTデバイスにSIMカードを挿入すると、通信はすべてZero Trust Exchangeを経由し、認証されたアプリケーション宛てにのみルーティングされる。従来のようにキャリア網から直接インターネットへ抜けたり、一度企業のネットワークを経由する方式と異なり、不要な経路を通らないため攻撃対象領域を大幅に削減できるという。

「Zscaler Cellular」のアーキテクチャ

「Zscaler Cellular」のアーキテクチャ

グローバルではすでに鉄道などの車両通信、物流の追跡、産業用センサー、エネルギーインフラ管理などに採用されており、国内ではNTTと連携しマネージドサービスとして提供する計画だ。

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