僻地の工場等でメイン回線 冗長化のベストアンサー
グローバル マネージドLEO/LEO+は早速、世界各地でユーザー企業の数を増やしている。例えば、製造業だ。固定回線もモバイル回線も届かない僻地にある工場などで、メイン回線としての採用が広がっているという。
建設現場やイベント会場などでの利用も多い。グローバル マネージドLEO/LEO+は標準で約40日の短納期で、3カ月からの短期利用にも対応している。そのため、工期中やイベント開催中、光ファイバーが開通するまでといった一時利用にも適している。
Coltの佐藤浩由氏によれば、やはり最も多いのは、バックアップ回線としての利用だ。「ネットワーク障害時や大規模災害時に備え、固定回線を冗長化するために活用されています」。さらに、地政学的リスクが高い地域での利用も増えているそうだ。
Coltテクノロジーサービス アジア プロダクトマネジメント プロダクトマネジャー 佐藤浩由氏
グローバル マネージドLEO/LEO+では、モバイルルーターが回線の自動切替機能をサポート。光ファイバー回線やモバイル回線に障害が起きたと検知すると、LEO衛星回線へ素早く自動で切り替える。海外では、拠点で利用している光ファイバー回線と、モバイルサービスの基地局につながる光ファイバー回線のバックボーンが同じというケースも少なくない。つまり、光ファイバーとモバイルによる冗長構成は意味をなさないケースも多く、「冗長性確保におけるLEO衛星回線の役割は大きいです」と佐藤氏は話す(図表2)。
図表2 ワイヤレスインターネットサービス各接続メニューの構成
光レーザーで“遅延半分” 2028年にもサービス提供へ
Coltは衛星通信の性能と信頼性をより高めるための技術開発にも積極的だ。
その1つが、光レーザーを用いたLEO衛星間の通信だ。地上ネットワークを介さず宇宙空間で衛星同士がレーザーで通信することによりルートを直線化できるため、遅延を半分程度に抑えることが理論的には可能だという。現在、ドイツの衛星通信事業者・Rivada Space Networksと連携し、2028年の商用提供開始を目指して検証を進めている。
この超低遅延通信は、高速トレーディング(HFT)など、ミリ秒単位の遅延が損失に直結する分野などで注目されている。また、ハッキング耐性が高いことから、政府系機関や防衛分野でもセキュリティ目的での導入が検討されているという。Coltは東芝やノキアなどと連携し、衛星を介した耐量子暗号(PQC)の実用化にも着手している。
こうした取り組みの目的地はどこか。「Coltの最終目標はNaaS(Network as a Service)の実現です」と佐藤氏は語る。
NaaSとはネットワーク機能をクラウド経由で柔軟かつオンデマンドに提供するサービス形態。ColtはSD-WANや、ユーザーがポータルサイトやAPIを通じてクラウドやデータセンターへの接続を即時に構成・変更できる「Colt On Demand」などのサービスを通じて、NaaSの基盤を築いてきたが、佐藤氏はこう言う。「NaaSを名乗るには、ネットワーク全体を自動で最適化・構成できる必要があります」。これからの時代、衛星通信も企業ネットワークの重要な要素の1つだ。世界各地での衛星通信を含む多様なアクセス手段の用意なくして、 “真のNaaS”にはなりえない。
「グローバルキャリアが自国回帰する傾向が最近ありますが、Coltはグローバル展開を加速していきます」と佐藤氏。不確実性がさらに高まる時代にあって、Coltは世界規模のビジネスを行う企業の頼もしいパートナーになる。
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