KDDIの2012年度決算は増収増益、2013年度は20%超の利益成長を目指す

KDDIは2013年4月30日、2013年3月期決算を発表した。営業収益は前年同期比2.5%増の3兆6623億円、営業利益は同7.3%増の5127億円と増収増益だった。

セグメント別業績は、「パーソナル」が営業収益2兆8380億円(同1.4%増)、営業利益3786億円(同9.0 %増)、「バリュー」が営業収益1419億円(同4.0%増)、営業利益419億円(同5.7%減)、「ビジネス」が営業収益6383億円(同0.4%増)、営業利益798億円(同6.4%増)、「グローバル」が営業収益2073億円(同20.8%増)、営業利益78億円(同83.4%増)と、バリューを除く3分野で増収増益となった。

KDDI,の田中孝司社長

KDDIは2012年度を「成長起点の年」と位置づけ、3M戦略を本格展開してきた。auスマートフォンと固定BBをセットで契約すると、スマートフォンの利用料金が最大2年間にわたり毎月1480円割り引かれる「auスマートバリュー」は、au契約数が386万契約、世帯数(固定BB)が212万契約と、それぞれ期初予想を76万、57万上回った。1世帯当たりの契約数も期初の1.5から、今年3月末時点で1.82になったという。スマートフォン新規契約の39%、「auひかり」新規契約の55%がauスマートバリューを契約しており、「auスマートバリューが業績を牽引している」と田中孝司社長は語った。

auスマートバリュー,が業績を牽引

また、月額390円でアプリなどが取り放題になる「auスマートパス」の会員数は、3月末時点で574万契約と期初予想を74万契約上回った。スマートフォン購入者の約9割が契約するなど「スマートフォンにとってほぼデフォルトのサービスになっている」(田中社長)という。

付加価値ARPUは、2012年度第4四半期に250円となった。このうちスマートフォンユーザーの平均は350円で、スマートフォンが付加価値ARPUを底上げしている。

続きのページは、会員の方のみ閲覧していただけます。

関連リンク

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。