チェック・ポイント、インシデント発生時の問題解決を支援する新サービス「自社だけでの対抗はもはや不可能!」

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズが新たにマネージドセキュリティサービスを提供する。ネットワークの継続監視をサポートする「ThreatCloud Managed Security Service」と、重大なインシデントが発生した際の対応策をアドバイスする「ThreatCloud Incident Response」の2つだ。

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2012年12月14日、マネージドセキュリティサービス「Check Point ThreatCloud Security Services」を発表した。

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ 代表取締役社長 藤岡健氏 同 システム・エンジニアリング本部 本部長 村田眞人氏
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ 代表取締役社長 藤岡健氏 同 システム・エンジニアリング本部 本部長 村田眞人氏

これは、セキュリティ監視やインシデント発生時の対応などを同社が支援するサービス。セキュリティの脅威がますます巧妙化するなか、「自社だけで対抗しようというのは、もはや不可能になっている」と藤岡健代表取締役社長は述べたが、チェック・ポイントに蓄積された脅威情報や専門家の知識をサービスとして提供する。

ThreatCloud Security Servicesの概要
ThreatCloud Security Servicesの概要

ThreatCloud Security Servicesは、2つのサービスで構成されている。1つは、ネットワークの継続監視と24時間365日体制のサポートを提供する「ThreatCloud Managed Security Service」である。同サービスでは、大量のログ情報から実用的なアラートを1週当たり数件抽出して提供するほか、同社製セキュリティゲートウェイ製品の定期的なチューニングも実施する。

また、システム・エンジニアリング本部長の村田眞人氏が競合他社との差別化ポイントとして強調したのはThreatCloudである。これは、同社が世界中に張り巡らしたセンサーネットワークや10万台以上のインストールベースなどから収集した脅威情報のデータベース。このThreatCloudの脅威情報を動的に入手することができる。

ThreatCloudの概要
ThreatCloudの概要

もう1つの「ThreatCloud Incident Response」は、実際に重大なインシデントが発生してしまったときに支援してくれるサービスだ。インシデント発生時、チェック・ポイントの専門家が問題解決方法を提案する。

例えば今年10月にある米国の銀行がDDoS攻撃を受けた際には、チェック・ポイントでは連絡から1時間15分後に攻撃方法を特定し、その2時間後には攻撃を遮断することに成功したという。なお、ThreatCloud Security Servicesは今回発表された新サービスだが、ごく一部の顧客に対しては以前からテーラーメードサービスとして提供されていたという。

米国でのインシデント発生時の支援例
米国でのインシデント発生時の支援例

ThreatCloud Security Servicesの提供開始は2013年5月から。提供料金はThreatCloud Managed Security Serviceの場合で月額7万円前後からの予定で、初年度70社の獲得を目指すという。

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