NECネッツエスアイは2025年2月14日、山形・尾花沢市の冬期防災訓練(2月9日開催)に参画し、災害対策ソリューションの実証を行ったと発表した。
具体的には、通信が不通になった状況下でのネットワーク環境構築を目的に、オールインワン・コア一体型ローカル5Gシステム「HYPERNOVA」と低軌道衛星を組み合わせたインターネットサービスに関する実証を行った。同訓練では、被災現場や避難所において、職員間のコミュニケーションや情報収集を支える安定した通信手段を迅速に確保できることを確認したという。
また、災害対策本部と避難所などを電子黒板やビデオコミュニケーションデバイス「Neat デバイス」でつなぎ、映像と音声による多拠点接続の実証を実施。これにより、冬期雪中における遠隔コミュニケーションと円滑な情報共有が行えたとのこと。
さらに、避難所受付にマイナンバーカードを活用したスマホアプリ「ポケットサイン防災」を活用し、スマートフォンによる受け入れ時の窓口対応と避難者情報管理の実証を行った。同アプリの活用が、受付の混雑緩和や避難所運営の円滑化と安全性の向上に寄与することを確認できたとしている。