NTT西がIOWN APNでリモートコミュニケーション 遠隔手術やオンライン授業の実現目指す

NTT西日本と遠隔ビデオシステムを提供するtonariが、IOWN APNを活用した遠隔コミュニケーションに関する実証を開始した。リモート会議にAPNを用いることで、16Kの超高解像度映像のリアルタイム伝送も可能となるという。遠隔医療や遠隔教育などへの活用も期待できる。

QUINTBRIDGEとNTT西の共創ラボをAPNで接続

その1社に採択されたのが、遠隔ビデオシステム「tonari(トナリ)」を提供するスタートアップのtonariだ。床から天井までを映し出す大型スクリーンを用いることで、臨場感のあるコミュニケーションを実現でき、「リモート会議における『表情や雰囲気が伝わりづらい』といった問題を解決する」と浦狩氏は説明した。

遠隔ビデオシステム「tonari」の使用イメージ

遠隔ビデオシステム「tonari」の使用イメージ

今回の実証では、QUINTBRIDGEとNTT西日本が大阪市の商業施設・グランフロント大阪内に開設した共創ラボ「LINKSPARK(リンクスパーク)」をAPNで接続し、リモートでのコミュニケーションがスムーズに実施できるか検証する。

リモートコミュニケーションの実施イメージ

リモートコミュニケーションの実施イメージ

現在のtonariでは、遅延100ミリ秒未満での3K映像の伝送、60fpsのフレームレート(1秒間に表示できる静止画の数)を達成しているが、APNを活用することにより、16Kの超高解像度映像のリアルタイム伝送や、240fpsというフレームレートを実現できる可能性があるという。

両社は、オンライン会議などのビジネス用途に加え、遠隔手術や遠隔授業、世界のミュージシャンとのリアルタイムセッションといった医療・エンタメ領域でのユースケース創出にも取り組んでいくとしている。

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