ガートナー池田氏「企業コミュニケーションのあり方を考える非常に良いチャンスが来た」 ~UCサミット2012レポート

スマートデバイスやクラウド、UCなど、続々と登場する新テクノロジを企業はどう活用していけばいいのか。5月16日に都内で開催された「UCサミット2012」で、ガートナーの池田武史氏は「企業ネットワークトレンド2012 ~これからのコミュニケーションインフラの条件」と題する基調講演を行い、その指針を示した。

そして、2つめの特徴は「音声・データ統合」――つまり、ユニファイドコミュニケーション(UC)だ。

「ワイヤレスとモバイル、それからUCを使い出すと、本当にいつでもどこでも、その場に適したツールでコミュニケーションできるようになる。こうしたテクノロジを使わない手はない」と池田氏は語った。

ハイパーコンバージェンス・ネットワークの5つの特徴
ハイパーコンバージェンス・ネットワークの5つの特徴

まずはコミュニケーションの「あるべき姿」を描け!

ただその一方で同氏は、次の点も強調している。それは、テクノロジの調査・検討を始める前に、企業ネットワークおよびコミュニケーションインフラの「あるべき姿」をしっかり描いておくことの重要性だ。

あるべき姿と現状とのギャップをきちんと把握し、具体的な行動計画が出来上がれば、あとはそのあるべき姿に必要なテクノロジを選択していけばいいだけとなる。

また、UC導入に関わる課題としては、電話は総務部門、情報システムはIT部門と担当が分かれているゆえの難しさもよく指摘される。これについて池田氏は、実際に多くの企業が直面している問題と認めながらも、「そんなことでは、どんどん置いていかれる。新しいことをやるのだから、該当する部署がないのは当たり前のこと。強い意志を持って必ず取り組んでほしい」とエールを送った。

そして最後に池田氏は、「コミュニケーションは、あらゆる活動の基本となる行為。これはビジネスだけではなく、ライフ(人生)でもそうだ。そのコミュニケーションを進化させるテクノロジが本当に出てきた今、コミュニケーションのあり方を考える非常に良いチャンスが来ている」と述べて講演を締めくくった。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。