そして、2つめの特徴は「音声・データ統合」――つまり、ユニファイドコミュニケーション(UC)だ。
「ワイヤレスとモバイル、それからUCを使い出すと、本当にいつでもどこでも、その場に適したツールでコミュニケーションできるようになる。こうしたテクノロジを使わない手はない」と池田氏は語った。
ハイパーコンバージェンス・ネットワークの5つの特徴 |
まずはコミュニケーションの「あるべき姿」を描け!
ただその一方で同氏は、次の点も強調している。それは、テクノロジの調査・検討を始める前に、企業ネットワークおよびコミュニケーションインフラの「あるべき姿」をしっかり描いておくことの重要性だ。
あるべき姿と現状とのギャップをきちんと把握し、具体的な行動計画が出来上がれば、あとはそのあるべき姿に必要なテクノロジを選択していけばいいだけとなる。
また、UC導入に関わる課題としては、電話は総務部門、情報システムはIT部門と担当が分かれているゆえの難しさもよく指摘される。これについて池田氏は、実際に多くの企業が直面している問題と認めながらも、「そんなことでは、どんどん置いていかれる。新しいことをやるのだから、該当する部署がないのは当たり前のこと。強い意志を持って必ず取り組んでほしい」とエールを送った。
そして最後に池田氏は、「コミュニケーションは、あらゆる活動の基本となる行為。これはビジネスだけではなく、ライフ(人生)でもそうだ。そのコミュニケーションを進化させるテクノロジが本当に出てきた今、コミュニケーションのあり方を考える非常に良いチャンスが来ている」と述べて講演を締めくくった。