<特集>5Gの新常識オープンRAN導入が加速 日本発の技術・ノウハウも世界へ

商用導入で日本が先行するオープンRANは、海外でも本格普及の兆しが見えてきた。価値提供の軸も、マルチベンダー化からソフトウェアによるRAN高度化へとシフトし始めている。

「いかに簡単に導入できるか、そして従来型のRANに比べてどれだけコストを下げられるかがオープンRANの課題だ。パートナーと連携して、余分なコストになる部分を削ってきたことで、かなりコンペティティブなところまで持ってこれた。お客様である海外の通信事業者(MNO)と話すなかでも手応えはある」

そう語るのは、オープンRANの海外展開を進めるNTTドコモ OREXエバンジェリストの安部田貞行氏だ。

ドコモは4G時代から自社網内でRANのマルチベンダー化を推進。5Gでも全国にオープンRANを展開してきた。仮想化環境でRANを稼働させるvRANもいち早く導入し、全国規模の商用サービス展開を進めている。

日本ではオープンRAN/vRANの展開は最早珍しいケースではなくなっている。楽天モバイルもオープンRAN/vRANで4Gを展開。KDDIも商用網にオープンRANを導入済みだ。

NTTドコモ OREXエバンジェリスト 安部田貞行氏

NTTドコモ OREXエバンジェリスト 安部田貞行氏

ラボ検証からフィールドへ

こうした日本の状況と対照的に、海外ではオープンRAN/vRAN市場の成長は緩やかだった。新たなビジネス機会を期待して参入したベンダーにとっては、肩透かしとも言える状況だ。

だが、海外のMNOも関心は高い。GSMA Intelligenceによれば、2023年時点でオープンRANを商用展開しているMNOは18社に留まるが、オープンRANに関心を示したり、ソリューションの導入計画を発表したりしているMNOは80以上に及ぶ。ここへ来て、世界中でトライアルが始まっており、本格導入への機運は高まりつつある。

ドコモが関連ベンダー13社をパートナーとして、海外MNOのオープンRAN導入を支援するために立ち上げた「OREX」でも、「2023年はラボでの検証が中心だったが、2024年は複数のMNOと、商用稼働の手前であるフィールド検証をやっていく」と安部田氏。2024年中もしくは2025年前半には商用契約を勝ち取りたいと意気込む。

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