最新の無線通信技術とソリューションが集結する、日本最大級の無線通信の専門展示会「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)」が今年も東京ビッグサイトで開催される。
2024年のテーマは「ワイヤレス×AIで未踏ワールドへ」──。5G/ローカル5G、Beyond 5G(6G)、Wi-Fi 7、ミリ波、宇宙通信、LPWAなど、最先端の無線通信とAIの融合によって創出される新しい世界へ、一足先に踏み入れるためのテクノロジーとソリューションが一堂に会する。
総務省、4キャリアが基調講演 NICTは6Gの最新動向を披露
基調講演には、総務省 電波部長の荻原直彦氏をはじめ、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルのキーパーソンなど、ワイヤレス・モバイル業界の第一人者が次々と登壇する。総務省、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは展示会場内にブースも構える。
日本の6G研究開発をリードする情報通信研究機構(NICT)も大型ブースを出展。Beyond5G研究開発推進ユニット長の寳迫巌氏、ワイヤレスネットワーク研究センター長の豊嶋守生氏らによる講演も見逃せない。
また、5GMFとBeyond 5G推進コンソーシアムが統合して新たに設立されたXGモバイル推進フォーラム(XGMF)は、ミリ波のポテンシャルなどを展示で紹介する。さらには「5G用ミリ波普及国際ワークショップ」を基調講演会場で開催。総務省、クアルコム、エリクソン、ノキア、NHKエンタープライズらがミリ波の未来についてディスカッションする予定だ。
ローカル5Gサミット開催 最先端のIoT無線も勢揃い
今年のワイヤレスジャパン×WTPの大きな目玉の1つといえるのが「ローカル5Gサミット」である。総務省 移動通信企画官の入江晃史氏が「ローカル5Gの更なる普及に向けて」と題して基調講演に登壇するほか、多数の出展社がローカル5Gソリューションに関する展示やセミナーを行う。
最先端のIoT無線の出展も話題を呼びそうだ。Wi-Fi HaLowの普及促進に取り組む802.11ah推進協議会(AHPC)、グローバルで大きな成功を収めるWi-SUN Alliance、IoTによる超スマート社会への貢献を目指すZETAアライアンスなどが出展して展示とセミナーを実施する。
また、あらゆる業界のDXに欠かせない無線通信だが、様々なメーカー等が参画する「Flexible Society Proj ect(FSPJ)」は、工場・物流・医療・インフラ分野を支える無線通信の最新成果を披露する。
このほか、スペースICT推進フォーラムによるセミナー「宇宙ビジネスの未来がわかる」、総務省「電波資源拡大のための研究開発」成果発表会、総務省「高専ワイヤレステックコンテスト(WiCON2023)」成果発表会など注目企画が目白押し。野村総合研究所の北俊一氏によるセミナー「携帯電話流通市場の活性化と拡大に向けて、今何が必要か?」も開催される。
物流2024年問題をDXで解決 安全対策をAI・VRで!
「物流2024年問題」が日本社会全体にとって重大な課題となっているなか、今年の「運輸安全・物流DXEXPO」は前年比50%増の過去最大規模の小間数で開催。AI、VR、スマートウォッチを活用したソリューションなど、「安全」をはじめとする運輸・物流業界の悩みをIT・デジタルで解決するための具体策が大集結する。
日本事故防止推進機構 理事長の上西一美氏による特別講演「2024年問題は交通事故防止で解決! 20年間交通事故防止に携わったからわか
る事故が多い会社はココが間違っている」、船井総研ロジの松尾一志氏による「2024年問題の対策と物流業界の最新動向~生産性向上のためのデジタル化 DX経営とAIの活用まで解説~」など、セミナーも大充実だ。
生成AIが世界を大きく変えつつあるが、AIとワイヤレス、AIと運輸・物流業界が出会うことで、一体どんな新しい世界が拓けるのか。5月29日~31日の3日間、東京ビッグサイトに行くことで、重要なヒントを見つけられるはずだ。