ETSI(欧州電気通信標準化機構)が1992年に策定し、海外では広く普及しているデジタルコードレス電話規格「DECT」の普及団体であるDECTフォーラムは2012年2月14日、ジャパン ワーキング グループを設立したと発表した。
今回のワーキンググループ設立は、DECTフォーラムの会員企業であるサジェムコム、ダイアログ・セミコンダクター、日本DSPグループ、NEC、パナソニック システムネットワークス、ユニデン、ランティック ジャパンの7社の合意を受けてのもの。
日本国内では1.9GHz帯を使うデジタルコードレス電話として以前からPHSがあったが、2010年10月26日に総務省は同じく1.9GHz帯を利用するDECT準拠方式の技術的条件を追加。これにより日本でも2010年12月からDECT対応製品が販売されているが、ジャパン ワーキング グループのチェアマンを務める森川和彦氏によると、「日本国内では、技術基準適合証明を取得した製品を使用することが必要」だという。
そこでジャパン ワーキング グループでは、「海外DECT製品と国内DECT製品準拠仕様の違いをアピールするため、ロゴマークの策定と導入を推進し、普及活動を進めていく」(DECTフォーラム チェアマンのErich Kamperschroer氏)とのことだ。