韓国モバイルビジネス動向ウォッチ[第7回]サムスンの3つのAndroid差別化戦略

モバイル先進国、韓国をウォッチしながら、新しいモバイル関連ビジネスの種を見つけていく本連載。今回はサムスン独自のAndroid戦略を取り上げる。

5月初め、世界の先陣を切り韓国で「Galaxy S2」が発売された。韓国での報道によると、2週間の予約期間内だけで30万台、グローバルの予約ベースではすでに300万台を超えるヒット商品となっている。なぜGalaxy S2はユーザーに選ばれるのか――。Galaxy S2には、他のAndroidスマートフォンやiPhoneとの差別化を図るため、さまざまな工夫がこらされている。その中でも今後のビジネス戦略を占ううえで重要と思われる以下の3点に注目したい。

(1)AllShare(オールシェア)
これは、Galaxyで撮影した写真や動画など、様々なデータを PCやテレビなどのDLNA(Digital Living Network Architecture)対応機器と共有するためのアプリケーションである。ご存知の通り、サムスンはスマートフォンメーカーであると同時にテレビメーカーだ。両者の相乗効果を考えるのは当然の戦略といえよう。

(2)2nd TV
2nd TVは、5月中旬に韓国ソウルで行われた展示会「World IT Show 2011」でサムスンがデモを披露したアプリである。Galaxyにこのアプリをインストールすると、別のPCやテレビに“同じ”画面(2番目のスクリーン)を表示させることができる。また逆に、PCやテレビの画面をGalaxy上に表示することも可能だ。通信には無線LANを使っており、ある程度離れた場所でも利用できる。

「World IT Show 2011」における2nd TVのデモ
韓国「World IT Show 2011」における2nd TVのデモ

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橋本清治(はしもと・せいじ)

IT業界での30年の経験を生かし、某外資系通信機器ベンダー勤務の傍ら、エムアンドエムリサーチを運営。主に海外の通信事情リサーチやベンダーの日本進出の支援を行う。現在は特に韓国のモバイル通信事情を注視している。表面的な事実の調査だけでなく、必要があれば現地調査も行う行動派リサーチャ。“真実は体で確かめる”が身上。コンタクトはinfo@mmrjp.comまで

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