NTTデータとNTT Ltd.が海外事業統合 事業会社設立でグローバルでの競争力を強化
NTTとNTTデータが記者会見を開催。NTTデータとNTT Ltd.の海外事業を統合し、今年10月に新たな事業会社を設立する。NTTデータのSIerとしての能力と、NTT Ltd.のクラウドからエッジまでのサービスオペレーション能力を合わせ、ITとコネクティビティを融合したサービスをトータルで提供する企業へ進化するという。
NTTとNTTデータは5月9日、合同で記者会見を開催し、NTTデータとNTT Ltd.の海外事業を統合すると発表した。2022年10月1日にNTTデータ55%、NTT45%の共同出資によって新たな事業会社を設立する。

(左から)NTT代表取締役社⾧ 社⾧執行役員 澤田純氏、NTTデータ 代表取締役社⾧ 本間洋氏
「NTTデータから持ち株に対して、自らの成長戦略の1つとしてNTTデータとNTT Ltd.の事業統合について提案があった。両者で協議を進めた結果、NTTデータとNTT Ltd.の事業を統合し、新NTTデータグループが、ビジネスユーザー向けのグローバルデジタルカンパニーとして成長することが、NTTグループ全体の成長につながるとの結論に至った」とNTT代表取締役社⾧ 社⾧執行役員の澤田純氏は説明した。

NTTグループのグローバル戦略のイメージ。
水色の「ビジネスユーザ向け事業(NTTデータ ・ NTT Ltd.)」部分を統合する
NTTグループの海外営業利益率は従来の3%前後から、2021年度には6%超まで伸長する見込み。NTT持ち株としては2023年度の中期財務目標である7%が射程に入っている状況だ。さらなる海外事業の拡大のため、グローバルガバナンスと、ビジネスユーザー向けの事業能力の強化を進めるという。

NTTグループのグローバル事業の状況
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。