ウィルコム、他社携帯・固定も定額通話になる料金プランを開始――宮内社長「3カ月以内に純増を目指す」

会社更生手続き中のウィルコムが2010年12月1日、記者説明会を開催した。月額980円で他社間通話も定額になる「だれとでも定額」を提供することで、純減に歯止めをかけ加入者獲得を狙う。

ウィルコムは2010年12月1日、会社更生計画の認可決定を受けて記者説明会を開催し、新料金プラン・新端末を発表した。

ソフトバンクモバイル・ソフトバンクBB・ソフトバンクテレコムの副社長であり、ウィルコムの代表取締役社長も務める宮内謙氏は会見の冒頭、「ソフトバンクグループの4番目の通信会社として、今日から本格的に始動したい。まずは3カ月以内に純増を目指す」と抱負を語った。

12月3日に発売される「HONEY BEE 4」を手にするウィルコム代表取締役社長の宮内謙氏(左)と、CMキャラクターを務めるモデルの佐々木希さん

加入者獲得のために「常識を打ち破る新しいプラン」として12月3日より提供を開始するのが、「だれとでも定額」だ。「新ウィルコム定額プラン」または「新ウィルコム定額プラン S」に加入していれば、月額980円で国内の他社携帯電話や一般加入電話、IP電話への通話が1回当たり10分以内を条件に月500回まで無料で利用できる(W-SIM対応機種は除く)。500回を超過した場合には30秒に付き21円の通話料金がかかるが、「ほとんどのユーザーが1回10分、月間500回の範囲内におさまる」(宮内社長)としている。ウィルコムでは2010年4月から沖縄で実証実験を開始したところ、翌月には1年ぶりに加入者が純増に転じたという。

また、全国に2754店舗あるウィルコム取り扱い店舗を2011年3月までに4000店舗に増やす。これらの取り組みにより、現在は約370万まで減少した加入者をピーク時の約465万まで早期に戻したいとしている。

このほか、法人向けサービスとして、ソフトバンクテレコムと連携した「ホワイトライン24(おとくラインW)」を2011年1月1日より開始する。

同社の法人向けの通話サービス「おとくライン」からソフトバンクモバイルの携帯電話への通話料が無料になる割引サービス「ホワイトライン24(おとくライン)」の月額基本料金に加えて月額定額料金を支払うことで、固定電話からウィルコムPHSへの国内音声通話が24時間無料となる。月額定額料金は1回線当たりアナログが525円、ISDN64が1050円。

2011年より「ウィルコム ビジネス・コンシェル」の提供も開始する。詳細については明らかにされなかったが、企業が通信を導入する際にフルサポートする内容になると見られる。

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