「ローカル5G共創プロジェクト」レポート第2版 RICマルチベンダー試験の成果公開

NTT東日本を発起人として26者で構成する「ローカル5G共創プロジェクト」は2026年3月27日、共同実証の成果を「共同実証レポート第2.0版」として発行した。

同レポートはRIC(RAN Intelligent Controller)を活用したマルチベンダー構成でのローカル5G機器の接続試験の結果と、ローカル5G機器間の相互接続試験の最終報告からなる。

ローカル5Gではパラメーター調整により多様なユースケースに適応できる反面、パラメータ調整の運用負荷が課題となっている。そこで同プロジェクトでは、RICを活用したRANの送信電力最適化および電波干渉軽減をテーマとしたマルチベンダーでの接続試験を実施し、成功した。これは、O-RAN ALLIANCEで規定されるRICを活用したマルチベンダー接続試験として、ローカル5Gでは国内で初めての成功例だという。

また、NTT東日本ではRICを用いてローカル5Gの通信利用状況を自律的に判断し、RANの消費電力削減に向けたマルチベンダー接続試験を実施。一定の条件下において約65%の電力削減に成功したとしている。同レポートでは、これらの試験の構成や結果、結果に対する評価・考察を取りまとめている。

RICを用いたRANの消費電力削減の概要

RICを用いたRANの消費電力削減の概要

ローカル5G機器間の相互接続試験は、2025年2月発行のレポート第1.0版に引き続き実施した(参考記事)。参加企業各社の5Gコア、RAN、5G端末をNTT東日本の実証施設である「NTTe-city Labo」に持ち寄り、計335通り(昨年比70増)の組み合わせで相互接続試験を行い、約98.5%の割合で接続に成功したという。同レポートでは成功した組み合わせ一覧を公開するとともに、成功に至らなかった組み合わせの原因の解析結果も踏まえた、相互接続における技術的な留意点を掲載。さらに、接続に成功した組み合わせはスループット測定や4K映像伝送時の遅延測定といった性能評価試験の結果も掲載している。

同プロジェクトの活動は、同レポートの公開をもって終了となる。NTT東日本は、プロジェクトで得られた知見を6Gなどの次世代通信技術領域における共創にも活かしていくとしている。

 

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