新製品&新サービス

高品位な遠隔コミュニケーション空間「ADECIA」を2021年1月に発売

ヤマハが提案する「withコロナ時代の遠隔会議」とは

文◎坪田弘樹(編集部) 2020.09.02

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新型コロナウイルス感染対策でテレワークが普及し、遠隔コミュニケーションのニーズが高まるなか、ヤマハが働き方の変化に対応する新ソリューションを発表した。同社の音響技術とネットワーク技術を組み合わせ、高品位かつ快適な遠隔コミュニケーション空間を実現する「ADECIA」を2021年1月に発売する。


「働き方にニューノーマルが求められるなかで、遠隔コミュニケーションはなくてはならないツールになっていく」

2020年8月26日にヤマハが開催した新製品発表会で、音響事業本部 コミュニケーション事業部長の池松伸雄氏はそう切り出した。


ヤマハ 音響事業本部 コミュニケーション事業部長の池松伸雄氏(左)と、
同事業部 商品戦略グループ 主幹の太田光彦氏


テレワークの普及によりWeb会議や電話会議、ビデオ通話といった遠隔コミュニケーションの利用が急増している。しかも、オフィス内で遠隔会議を行う空間に求められるニーズも高度化、多様化してきた。音声や映像の高品質化や通信の安定度向上といった従来からの要望に加えて、会議室内でのソーシャルディスタンスの確保や、会議システムの運用のしやすさなどの新たな要望も出てきている。

さらに、一般的な企業の会議室だけでなく教育や医療現場などにも遠隔コミュニケーションの利用シーンが広がっている。池松氏は、「あらゆる空間にビジネスコミュニケ―ションを支える技術を提供していく」と述べ、同社がこれまで培ってきた音響技術とネットワーク技術を駆使して、高品位かつ快適な遠隔コミュニケーションができる空間づくりを支援する方針を示した。



音とネットワーク技術を駆使してビジネスコミュニケーションを支援する意気込みを示した

コミュニケーション空間に“withコロナ時代の新ニーズ”
これを具現化する新ソリューションとして今回発表されたのが、「ADECIA(アデシア)」だ。

ヤマハ独自の音声信号処理技術を搭載するシーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」と専用プロセッサー「RM-CR」を中心としたシステムで、これに、すでに業務音響市場で高い評価を得ているDante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1-16P」とPoE給電対応のネットワークスイッチ「SWRシリーズ」を組み合わせる。音響調整やネットワーク設定を自動化する機能も駆使して、遠隔会議の妨げとなる“音の聞こえにくさ”を可能な限り排除した快適なコミュニケーション空間を実現するという。


ADECIAを構成する4製品


このADECIAを開発・提供するに至った背景として、音響事業本部コミュニケーション事業部 商品戦略グループ 主幹の太田光彦氏は、遠隔コミュニケーションスペースに対するニーズを次の3つに整理した。

1つが「デザイン性」だ。

快適な空間を実現するためにテーブル上を整然とした状態に保ち、解放感をもたらすためにミーティングスペースをガラス張りにするケースが増えている。そのためには、会議デバイスにも「ケーブルを露出させないことや、響きが大きくなりがちなガラススペースでも明瞭度の高い音声で話せるようにする」(太田氏)必要がある。

2つめは「スペースの柔軟性」。稼働率を向上させるため、様々な形態のミーティング、用途に対応できるようにする必要があり、また、遠隔コミュニケーションにおいて、話者がマイク・スピーカー等のデバイスの位置を意識せず自然に話せることも重要になる。

3つめに挙げたのは、「新型コロナウイルスへの対応」だ。従業員同士の距離を保つこと、モノに触れることでの間接的な接触を避ける必要がある。

そのためには、「コミュニケーションデバイスは1つのマイクを大勢で囲むのではなく、適切な距離を保ちながらもマイクの場所を意識しなくてもよい、そしてマイクに触れなくても良い環境を提供する必要がある」と太田氏。ADECIAは、こうした要求に対する解として開発したものだという。



コミュニケーションスペースに対する要求は多様化している


中核デバイスの1つであるシーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」は天井に設置し、DSP処理によって、話者との間が離れていても音声を明瞭に収音する機能を備える。話者はマイクの存在を意識することなく、立った状態でも、室内を移動しながらでも会話することが可能だ。テーブル上からマイクはなくなるためケーブルも露出せず、テーブルを自由に配置できる。

このRM-CGには、離れた位置にいる話者の声を明瞭に集音するビームフォーミング技術やノイズリダクション、声が響きやすい空間でもクリアな音を伝える残響抑圧といったヤマハ独自の技術が使われている。

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