NTT西日本ら6者、加賀市の梨園でIoT向けWi-Fi規格802.11ahのトライアル

NTT西日本、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)、加賀市、802.11ah推進協議会(AHPC)、北陸情報通信協議会イノベーション部会(HICC部会)、北陸総合通信局の6者は2020年6月24日、加賀市奥谷梨園において、「IEEE802.11ah(以下、802.11ah)」の実用性評価を目的とした、農業フィールドにおけるフィールドトライアルを開始すると発表した。

802.11ahは、920MHz帯の周波数を利用する通信手段の1つ。既存のWi-Fi規格と比較し、環境によっては通信可能距離が10倍以上(~1km程度)となるため、特にIoTの通信システムとして様々な分野で活用が期待される新しい種類のWi-Fi規格だ。

今回の取り組みでは、選果場に無線アクセスポイント、ほ場にカメラと接続した無線端末を設置し、無線端末から802.11ahを活用して伝送された映像を選果場で確認する。季節によって環境が変わる農業フィールドを活用して、802.11ahのスループット(通信回線の単位時間あたりの実効伝送量)、電波伝搬(電波が空中を伝わり、離れた所に到達すること。電波伝搬の安定度・強度は自然現象に影響され周波数、時間、位置関係によって大きく左右される)の特性を評価する。

西日本エリアにおける802.11ahを活用したフィールドトライアルは初めての取り組みとなる。


トライアルのイメージ

トライアルは2020年7月頃と12月頃の2回を予定。

実験における各機関の役割は以下。
 JAIST:データ分析および農業フィールドにおける実用性評価
 加賀市:地元との調整によるトライアルフィールドの提供
 NTT西日本:802.11ahの性能評価、トライアル環境の構築、データ測定
 AHPC:実験試験局免許に基づく802.11ah装置の提供と特性評価
 HICC部会・北陸総合通信局:応用シーンや地域内の展開の調査検討

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