企業ネットワーク最前線

ローカル5Gの無線アクセスの選び方 4.5GHz帯か28GHz帯か? NSAかSAか?

文◎坪田弘樹(編集部) 2020.01.21

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

ローカル5Gの“本命”と目される4.5GHz帯/SAの準備が整うのを待たず、28GHz帯/NSAで先行導入を狙う企業が予想よりも増えそうだ。周波数帯の特性と使い分け、NSA構成の留意点などを整理しよう。

 
28GHz帯でいち早く始めるべきか、それとも4.5GHz帯の“解禁”まで待つのか。LTE設備の導入も必要なNSA(Non Stand Alone)と5G単独で使えるSA(Stand Alone)のどちらを選ぶべきで、NSAの場合はLTEにどの方式を使うのか――。

ローカル5Gの導入を検討するに当たっては、これらの点を整理する必要がある。無線アクセス(RAN:Radio Access Network)とシステム構成の選び方、使い方を整理しよう。

第1のポイントは、周波数帯の選択だ。28GHz帯と4.5GHz帯はその伝搬特性により、適用できる利用シーンが異なる。

システム構成として、5G設備だけで使えるSAと、制御信号を送受信するアンカーとしてLTE設備も必要なNSAのどちらを選択するかも悩ましいポイントだ。LTEと5Gを異なる用途で併用する場合を除き、5Gの性能だけが必要なケースならば「SAでやりたい」がユーザーの本音だろう。

NSAの場合、アンカーに用いるLTE設備にも複数の選択肢がある。アンカーも自営網とするなら自営BWAが最初の選択肢となるが、加えて、非免許帯域の1.9GHz帯を用いる自営用LTE規格sXGPも候補になり得る。sXGPを使ったプライベートLTEソリューションを展開するビー・ビー・バックボーン 専務取締役の播口仁朗氏によれば、「正式決定はまだだが、1.9GHzもアンカーバンドで使えるようになる方向で審議中」だ。

「28GHz帯で先行」狙う企業も先行して制度化される28GHz帯よりも、4.5GHz帯のほうが面カバーが容易で扱いやすいこともあり、ローカル5Gを検討するユーザーの動きは大きく2つに分かれている。28GHz帯で「とにかく早く検証、PoCを始めたい」グループと「4.5GHz帯の利用開始を待つ」グループだ。

NEC 新事業推進本部 部長の田中雅士氏によれば、「お客様の多くはサブ6(4.5GHz)を検討している」状況だが、28GHz帯で早期導入を狙う企業も増えてきているようだ。「我々の検証結果などを見て『これなら28GHzでもいける』と、早めにPoCを検討するケースも出てきている」(同氏)

NECが開発・提供するプライベートLTE/ローカル5G向け基地局
NECが開発・提供するプライベートLTE/ローカル5G向け基地局



これにはモバイルキャリアが行っている5G実証実験の成果が大きく影響しているという。NECも2018年末に大林組、KDDIと共同で建機の遠隔作業実験に成功。つながりにくいとされる28GHz帯で、2台の建機による連携作業を行った。

新事業推進本部長の熊谷智憲氏は、「28GHz帯をうまく使うには、端末側に電波を捉えるための仕掛けがいる」と話すが、そのノウハウを活かすことで建設現場だけでなく、障害物の多い「工場内でも十分に使える」目処が立っているという。複数のユーザーとの間で、早期にローカル5GのPoCを開始する計画が進んでいる。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

juniper2003
citrix2003
softbank2003

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】6Gへ Beyond 5Gへの挑戦
<Part1>6Gは究極の無線通信 <Part2>総務省の6G推進戦略 <Part3>韓国の6G商用化は2028年 <Part4>100ギガ無線へのトビラを開くテラヘルツを人類の手に <Part5>6Gの重要コンセプト「超カバレッジ拡張」 <Part6>6Gへつながる進化の道筋「5G evolution」の全貌 

[インタビュー]東京大学 教授 中尾彰宏氏「ローカル5Gに価格破壊 王道と違う6Gへの道を探求」 [ソリューション特集]スモールビジネスWi-Fi [事例研究]ミクシィがホワイトボックス導入 ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

都築電気テレワークと健康経営の実践4年目
その知見をワンストップで提供

働き方改革を推進する都築電気がテレワークに最適なグループウェア!

ドコモ・システムズNTTグループ23万人を支える
テレワークツール

伝統的な日本企業が作ったツールだから、かゆい所に手が届く!

WhatsUp Goldネットワーク監視に圧倒的使い勝手
安価な導入コストでも厚い支持

中小企業から通信キャリアまで、WhatsUp Goldが人気の理由とは?

MOVEit Transfer / MOVEit Automationデータ保護新時代のファイル転送
HIPPA、GDPRなど各種規制に対応

主要データ保護規制に準拠した安全なファイル転送ソフトの決定版!

moconaviBYODもセキュリティもこれひとつ
本当に明日からできるテレワーク

業務システムのリモート利用や公私分計をセキュアに実現するmoconavi

アライドテレシススモールビジネスのWi-Fi整備は
プロにおまかせ!

アライドテレシスなら安く・早く・楽に・安全に導入・運用してくれる

ソネットSMBに“ちょうどいい”Wi-Fi

高コストはかけたくないが、家庭用では性能が足りない。そんなジレンマを解決できるWi-Fiがあった!

ジュニパーネットワークス“ただのSD-WAN”はもう要らない!
LANもWi-Fiもすべてクラウド管理へ

今必要とされているのは、
“SD-WAN+α”のソリューションだ。

Citrix SD-WANシトリックスといえば「UX重視」
その哲学はSD-WANにも!

情シスも現場も幸せになれる
「SD-WAN」がここにある。

ソフトバンク目的・用途別にSD-WAN使い分け!
ソフトバンクが“3つめ”を出す理由

IaaS利用に最適な新SD-WANで
企業のクラウドシフトをサポート!

ブロードメディア・テクノロジーズAryakaの“SD-WAN as a Service”
なら全部お任せできる!

AryakaのSD-WANはコアからラストマイルまで一括で運用を任せられる

東京エレクトロンデバイスクラウド基盤にお勧めのWAF
高い検知性能でコスト削減

WAF市場のリーダー、F5製品は多角的分析による検知精度の高さが特徴だ

一般社団法人新規事業・新規市場創出研究会国内唯一の5G/6G調査研究会!

「5Gでの日本の遅れを取り戻したい」。5G、6G、MaaSをテーマにした調査研究会が4月に運営開始する。

sXGPsXGPはローカル5G導入の第一歩

まもなく帯域が拡張されるLTEベースの自営無線「sXGP」は、ローカル5G導入のファーストステップとなる!

マクニカネットワークスHACCP対策の切り札となるIoT
LoRaWANで冷蔵庫内もデータ取得

食品業界に義務付けられるHACCP。IoTで手間と人為的ミスを削減できる

住友商事マシネックスついにオラクルがSD-WANに参入!
 クラウド接続に最適な高品質NW

Oracle Failsafe SD-WANは、ネットワーク品質を劇的に変化させる。

APRESIA Systemsローカル5G参入を強力サポート

APRESIA Systemsの「ローカル5Gシステム」はローカル5Gに必要な機能に絞り込み、導入を強力サポート

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます