NTT東日本/西日本は2019年5月10日、2018年度決算を発表。その席上、ローカル5Gに参入したい考えであることを明らかにした。
ローカル5Gは、エリアを限定し5Gを自営無線として利用可能にする無線システム。総務省は2018年11月3日に公表した5G用周波数の割当指針案において、ローカル5G用に4.5GHz帯に200MHz幅、28GHz帯に900MHz幅を確保する方針を表明した。このうち28GHz帯の100MHz幅については、すでに既存システムとの干渉検討などが完了しており、年内にも利用可能になる見込みだ。
NTT東の井上福造社長は「まだ法制度がどうなるか分からないので、周波数獲得を目指すとは言いにくいが」と前置きした上で、「IoTのネットワークを作るには無線技術が必須になる。Wi-FiやLPWAだけでなく、ローカル5Gにも取り組んでいきたい」と語った。
NTT東では、広大な農場や工場など自営施設内におけるローカル5Gの展開を想定している |
NTT西の小林充佳社長も「お客様に様々なサービスを提供しようとすると、固定回線やアンライセンスバンドだけでなく、5Gを使ったお客様限定のローカルなサービスが選択肢としてありうる。参入できることが明らかになれば、東日本と一緒にチャレンジしていきたい」と述べた。