ニュース

探しモノの方向がわかる、cm級測位も可能な新規格「Bluetooth 5.1」

文◎坪田弘樹(編集部) 2019.03.08

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

Bluetoothの認証等を行う業界団体であるBluetooth SIGは2019年1月、新規格「Bluetooth 5.1」を発表した。目玉は「方向検知」機能だ。cmレベルの詳細な位置推定が可能になるという。スマートフォンやスマートウォッチ、ビーコンタグ等に実装されることで、屋内測位ソリューションの適用範囲が大きく広がりそうだ。


2016年12月にBluetooth 5.0が正式採択されてから約2年、2019年1月に最新のコア規格Bluetooth 5.1が発表された。

業界団体のBluetooth SIG(Special Interest Group)は2019年3月8日に報道機関向けの説明会を都内で開催。Bluetooth関連市場の現状と、新規格である5.1の主要機能について解説した。

まず市場動向について、Bluetooth SIGでAPACデベロッパー リレーションズ マネージャーを務めるカイ・レン氏は、2010年に登場したBluetooth Low Energy(Bluetooth LE)、そして2017年7月から仕様に加えられたBluetooth Meshによる新市場の開拓が進んでいることを紹介した。


Bluetooth SIGがターゲットとする新興市場とユースケース


調査会社ABIリサーチによれば「2018年のBluetoothデバイスの出荷台数は約40億台。2022年には年間で52億台ものデバイス出荷が予測されている」(同氏)。また、Bluetooth LEを使った位置情報サービスの市場も急成長しており、同社が2018年に行った最新の調査では、この分野だけで2022年には年間4億台を超えるBluetooth製品が出荷されると見込まれている。

Bluetooth Meshはその名の通りメッシュ型のトポロジーを可能にしたものであり、これにより、Bluetooth LEによる位置情報サービスの適用領域がさらに拡大。ナビゲーションや道案内、モノの探索や資産追跡といったアプリケーションに加えて、照明や空調設備等の遠隔制御や監視、自動化システムへの適用も進展しているという。「我々が新興市場として捉えているスマートビルディングやスマートホーム、スマートインダストリーといった分野でも採用が広がっている」(カイ・レン氏)。



Bluetooth SIGでAPACデベロッパー リレーションズ マネージャーを務めるカイ・レン氏


Bluetooth位置情報サービスの“現在”をおさらい
この位置情報サービスをさらに進化させる新機能が、Bluetooth 5.1の目玉である「方向検知」機能だ。その名の通り、Bluetooth LEタグを付けたモノや、スマートフォンの方向を推定できるようにする機能である。

まず、Bluetooth位置情報サービスについておさらいしておこう。

現在のBluetooth位置情報サービスは、受信信号の強度(RSSI)によって対象物との距離を推定し、その位置を割り出している。

例えば、財布にタグを取り付けて、置き忘れた場合にスマホアプリでその位置を探すというアプリケーションがある。この場合、タグとスマホとの間で通信し、そのRSSIによって距離を推定するわけだが、スマホ側で特定できるのはあくまで一定の範囲内にタグ(つまり財布)があるか否かだ。ユーザーはその情報から「財布が近くにある」ことを推定できるに過ぎない。



RSSIによる測位システムのイメージ


もう1つ、ビルや倉庫、工場といった施設全体にBluetoothのロケーター(受信機)を取り付ければ、その中を移動するモノ(タグ)やヒト(スマホ)の位置を測ることも可能だ。3台以上のロケーターが同一タグから信号を受信すれば、三辺測量によってその位置を推定することができる。現在ではメートル単位の精度で測位が可能だ。

今回加わった方向検知機能は、RSSIによる測位と組み合わせることで、こうした位置情報サービスを大きく進化させる。

 

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

silverpeak1904
cyber1903
zeta1903

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】キャリアネットワークの
   メガトレンド
●5Gを4つのキーワードで解説 ●通信インフラは「共有」する  ●基地局は持ち運ぶ時代へ ●ネットワーク機器の機能分離が加速 ●ゲームチェンジの引き金を引くO-RAN ●5G網はSRv6で一筆書き

●[インタビュー] クアルコムジャパン 須永順子社長「5Gの1年前倒しに大きな意義。ローカル5Gを工場へ積極提案」 ●スマホ内線化で働き方を変える ●埼玉県飯能市が“IoT罠”で獣害対策 ●ネットワン「サブスク拡大」の理由 ●IoTを導入しない企業は5年以内に脱落? ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
プレゼントキャンペーン201904A

スペシャルトピックス

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークス「ワイヤレスジャパン」に出展!
Wi-FiとIoTをAIが自動で管理

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

日本シエナコミュニケーションズ光伝送網の能力はもっと引き出せる
目指すは“どこでも400G”の世界

シエナが1波800Gbps伝送を可能にする新世代チップを発表した。

KCCS加速し続けるSigfoxの「今」
人口カバー率は94%を突破

グローバルでも年末には70カ国・1300万回線に拡大見込みだ。

専門人材が24/365で対応するMSS
最新鋭のSOCで途絶なく脅威を監視

次世代FWなどのセキュリティ機器は「設置しておしまい」ではない。

ケーエムケーワールド最大2.7Gbpsの次世代FW
100名以下の企業で採用が増加!

NISG3000は様々なセキュリティ対策が詰まったオールインワン型

ジュニパーネットワークス"クラウドが遅い"をSD-WANで解消
ブレイクアウトの課題とは?

クラウドの「体感品質」にフォーカスしたジュニパーのSD-WAN

シングテル海外拠点網“SD-WAN化”の注意点とは?

グローバルキャリアに聞く回線選びの重要性

ソニービズネットワークス“ひとり情シス”でも心配なし!
SD-WAN始めるならマネージド型で

SD-WAN導入に悩みを抱えるIT担当者に最適なマネージドSD-WAN

マクニカネットワークス高精度にアプリ識別可能なSD-WAN
速度も最大10倍以上に高速化

Silver PeakのSD-WANは「正確で速い」という強みを持つ。

ハカルプラス後付け簡単&低コスト! 5km飛ぶLoRa無線機で始める設備のIoT化

IoT導入時のハードルをぐっと下げる、ハカルプラスの「LoRa無線機」

サイバーソリューションズビジネスメール詐欺を確実に防御!
メール攻撃対策の頼れる存在

MAILGATESΣなら、既存メール環境と組み合わせて解決できる

ZETAアライアンスマルチホップができる革新的LPWA
ZETAでIoTビジネスを掘り起こす!

マルチホップという他のLPWAにない特性で、次々にユースケース開拓!

ソネット“ネットワークエンジニア不要”は
本当だった!

コスパの高さと圧倒的使い易さに感銘! Ubiquitiのユーザーが証言。

ラクスメール対応ミスを複数人管理で減少
誤送信を防ぐ送信前チェック機能も

返信モレに重複対応、誤送信……。メールによる顧客対応の課題解決!

NECモバイルワークに必須のアイテム
いつでもどこでも内線通話を実現!

NECのUNIVERGE ST500は、スマホを内線端末として利用可能にする。

アクセスランキング

tc1904
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます