企業ネットワーク最前線

[特集]エッジコンピューティング最新案内

エッジコンピューティングを支えるネットワークはSD-WANか?

文◎坪田弘樹(編集部) 2018.12.05

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

NTTPCコミュニケーションズ
三澤響氏

エッジとクラウドが緊密に連携するには、その間を結ぶネットワークにもかつてない柔軟性と管理の容易性が求められる。そこで期待されるのが、仮想ネットワークの管理・制御を得意とするSD-WANだ。

 
エッジコンピューティングを実現するには「エッジ」と「クラウド」、そして現場の「デバイス/センサー類」をつなぐネットワークをどのように構築・運用するかが課題になる。

IoTの普及に伴い、IoTデバイスと、そのデータを利用するIoTアプリケーションの数は増え、それらとエッジをつなぐネットワークも複雑化していく。デバイスから生じる多種多様なデータを、エッジコンピューティングによる処理を経てクラウド上の適切なアプリに送り届けるためのネットワークをいかにシンプルに構築し、運用するのか。これは重要なポイントだ。

「SD-WANが備えるファンクションをそこに適用できると考えている」

そんなふうに、エッジコンピューティングを支えるネットワークの将来像を語るのは、SD-WANサービス「Master'sONE CloudWAN」(以下、CloudWAN)を提供するNTTPCコミュニケーションズで、サービスクリエーション本部長を務める三澤響氏だ。

現時点では、CloudWANはあくまで企業WANを最適化するためのサービスであり、エッジコンピューティング/IoT向けの機能は実装されていない。ただし、SD-WANが備えるトラフィック/経路制御機能や、物理回線を抽象化して仮想ネットワークを集中制御する仕組みは、エッジコンピューティングの運用にも大いに役立つと同氏は話す。

 

図表 エッジコンピューティングとSD-WAN
図表 エッジコンピューティングとSD-WAN


クラウドからエッジまで一括制御SD-WANをどう使うのか。

まず、拠点に置かれるSD-WANのCPE(宅内通信装置)は、その内部でアプリを稼働させるエッジ装置として用いることができる。

CloudWANのCPEは、いわゆるホワイトボックス型ハードウェアにNTTのグループ会社が独自開発したSD-WANソフトウェアを実装するかたちで作られている。コンテナ技術を採用しており、遠隔からアプリを配信・追加することが可能だ。

この仕組みを用いて、例えば、CPEに接続しているセンサーやデバイスからデータを収集してクラウドに送るログ収集用のアプリや、データ送受信を安全に行うセキュリティ機能をCPEに実装することができる。

そしてSD-WANには、CPEとクラウド、その間の仮想ネットワークをコントローラから一元管理する仕組みがすでに備わっている。三澤氏は「将来的にはCPEと、AWS/Azure等のクラウド、そして通信事業者やサービスプロバイダーがネットワークのエッジ側で運用するNFV基盤が連携する“複合体”でエッジコンピューティングやIoTが構成されていくだろう」と話すが、SD-WANはその全体をコントロールする基盤となり得るのだ。

厳密にいえば、SD-WANのコントローラが管理・制御する範囲は、CPEとその間の仮想ネットワークに留まる。ただし、APIを使ってクラウドサービスやNFV基盤と連携することは可能だ。また、クラウド/NFV基盤に仮想CPEを配置すれば、拠点側のCPEとの間の仮想ネットワークを直接制御できる。エッジとクラウドのアプリ間で分散処理を行うための仮想ネットワークを制御したり、あるいはセキュリティ対策のために、CPE側とNFV基盤のセキュリティ機能を連携させてサービスチェイニングを行うといったことも可能になる。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

extreme1906
nttcom1906sp
saxa1906

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5Gのホントの実力
[Part1]5G新アプリも米国発に? [Part2]韓国「5G+戦略」の実像 [Part3]実証実験で見えてきた5Gの実力 [Part4]産業イーサを代替できる? さらに進化する5G

●[インタビュー] 慶應義塾大学教授 砂原秀樹氏「IoTセキュリティと情報銀行がインターネット前提社会の基盤」 ●今から始めるGDPR対策 ●メッシュWi-Fiで“超手軽”な無線LAN ●100万円から作れる!Amazon Go型店舗 ●Ansibleでソフトバンクが働き方改革 ●電気もガスもWi-SUNの時代へ ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Synology話題の「メッシュWi-Fi」を選ぶならSynology

ハード性能に加えてソフト機能も充実! ビジネスにも活用できる。

Cloudian HyperStore企業のGDPR遵守を強力サポート!
EB級ストレージを安価に自社構築

Amazon S3と同等のオブジェクトストレージを自社で構築・運用できる

NEC UNIVERGE SVシリーズクラウドとの連携を容易に実現!
新NEC UNIVERGE SVシリーズ

新端末を組み合わせることで、通話にとどまらない充実した機能

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークスWi-FiとIoTをAIが自動で管理
10万人のスタジアムに搭載

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

日本シエナコミュニケーションズ光伝送網の能力はもっと引き出せる
目指すは“どこでも400G”の世界

シエナが1波800Gbps伝送を可能にする新世代チップを発表した。

アクセスランキング

tc1904
kaden
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます