導入・選定ガイド

クラウド時代の企業音声システム――通話だけではない!進む高機能化

文◎村上麻里子(編集部) 2018.08.31

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

固定電話の利用が減少しているとはいえ、PBX/ビジネスホンは今なおビジネスに必須のツールだ。最近はリプレースを機にクラウドに移行したり、UC連携による高機能化など新たな動きが見られる。

固定電話の通話時間は、右肩下がりの減少を続けている。特に家庭における存在意義は弱まる一方で、若い世代を中心に固定電話を引かない世帯も増えている。

では、企業における電話はどうだろうか。

最近は業務効率化やグローバル化といった観点から、よりリアルタイム性の高いコミュニケーションツールが重要視される傾向にある。代表例がビジネスチャットで、1対1だけでなくグループ間のコミュニケーションを迅速かつ手軽に取れるため、主要なコミュニケーション手段とする企業が増えている。

これに対し、電話は相手の状況や時間帯を考慮しなければならず、常にやり取り可能というわけではない。しかも本来の用件だけでなく挨拶や世間話を交えるなど、コミュニケーションツールとしては非効率であることが否めない。

その反面、電話は話す口調や声のトーンによって、目の前にいなくても感情や微妙なニュアンスを伝えることができ、よりリアルなコミュニケーションが可能だ。また、会社や部門の代表番号が0AB~Jであることが顧客や取引先の信用獲得につながるという風潮が今なお根強くある。こうした理由から、利用頻度は減少しているものの、ビジネスに必須のコミュニケーションツールであり続けている。

では、企業が今、導入すべき「電話」は何か。オフィスにおけるレガシーな電話機能であるPBXやビジネスホンの最新動向を「クラウドニーズ」「モバイル連携」「UC機能」の3点から紹介する。

働き方改革で増えるモバイル利用「昨年度来、ビジネスホンのリプレースの提案にうかがうと、『クラウド系の商材はないのか』と聞かれる機会が増えている」。こう話すのは、NTT東日本 第一部門 ネットワークサービス担当 担当課長の鈴木健太氏だ。

NTT東の「ひかりクラウドPBX」は、内線通話機能とPBX機能をクラウド上で提供するサービス(図表1)。「ひかり電話オフィスA」「ひかり電話オフィスタイプ」との組み合わせ、またはICT環境のサポート・管理を行う「まるらくオフィス電話セット」での利用で、外線利用もできる。

 

図表1 「ひかりクラウドPBX」のイメージ
図表1 「ひかりクラウドPBX」のイメージ


NTT東はどちらかというとオンプレミスの電話システムの販売を得意とするが、ひかりクラウドPBXの昨年度の販売数(ID数)は前年度の約3倍、単月では前年比10倍を超える月もあり、ここに来て急速に数字を伸ばしている。

好調の理由の1つに、“持たざる経営”の浸透がある。

「特に大企業では、デジタルトランスフォーメーションの影響で、余分なIT資産を自社で持たない方向にある」と鈴木氏は指摘する。

オンプレミスのPBXやビジネスホンは、社員の異動や席替えのたびに配線工事や内線の切替作業が発生するが、主装置をクラウド化することで保守やメンテナンスにまつわる負荷を軽減できる。コスト削減を目的とする企業では、電話機は既存の固定電話機のまま、主装置だけクラウド化するケースが多いという。

クラウドPBXが注目されているもう1つの理由が、「働き方改革」だ。

少子高齢化が進み、労働力人口の減少が深刻となるなか、企業にとって働き手一人ひとりの生産性向上は喫緊の課題だ。その解決策として、スマートフォンやタブレットを使って時間や場所に関係なく業務を行える「モバイルワーク」を導入する企業が増えている。

スマホを内線端末として社員間の通話に無料の内線通話を利用したり、外線通話は会社の固定電話の番号で発着信を行えるといったクラウドPBXの機能により、外出先や自宅、サテライトオフィスなど社外にいても、オフィスと同じように電話を利用できる。そうした特徴が、働き方を見直す動きの中であらためて注目されている。

クラウドPBXとFMCサービスを統合したコミュニケーションサービスも登場する。ソフトバンクが7月30日に提供を開始する「ConnecTalk」だ(図表2)。

PBXの老朽化を機に、リプレースではなくクラウドに移行する企業が増えている状況に対応したものだという。

拠点ごとにPBXの設置状況が異なる場合でも、全拠点でシームレスにConnecTalkの内線通話を利用するなど、統合的に管理することができる。

 

図表2 ConnecTalkのイメージ
図表2 ConnecTalkのイメージ


また、スマホでオフィス以外の様々な場所で仕事をする際、VoIPの内線通話は音質に対する不満の声が多く聞かれるため、VoLTEによる高品質な通話を実現している。

スペシャルトピックスPR

kccs2005
marubun2005
hitec2005

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】コロナ・5G・AI 
    ネットワークにいま起きていること、これから向かう先

●コロナ禍とインターネット ●Zoom Japan 佐賀氏インタビューコロナ後もWeb会議は定着」 ●仮想空間に「出社」する時代へ ●ベライゾンビジネスCEOインタビュー「5Gがすべてを変えていく」 ●5Gで実現する「周波数共用」●AIがネットワークトラブルを勝手に解決

[ビジネス最前線]ドコモのローカル5G構築支援策/ソフトバンクのNB-IoT戦略 [ソリューション特集]クラウドプロキシ/脆弱性診断 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

e-Janネットワークス「明日からテレワーク」。そんな急なニーズにも安心・安全に応える

テレワークをすばやく全社展開できる「Splashtop for CACHATTO」

都築電気テレワークと健康経営の実践4年目
その知見をワンストップで提供

働き方改革を推進する都築電気がテレワークに最適なグループウェア!

アライドテレシスNWベンダーならではの脆弱性診断
セキュリティの第一歩はここから!

アライドテレシスなら簡単かつ安価に脆弱性診断ができる!

NTTコミュニケーションズ「ゼロトラストセキュリティ」へ
移行するための5つのポイント

脱・境界型セキュリティを図るための要点をNTT Comに聞いた。

IIJマルチクラウドへの備えはココから
「SaaSが遅い」問題を手軽に解消

Office 365等のSaaSが迫る企業NWの再設計にIIJのクラウドプロキシ!

ジュニパーネットワークスAIがUXを最大化するネットワーク
トラブル解決を自動運転で!

AIが自律的に障害対応するNWを
ジュニパーはすでに商用で安定稼働

レッドハット5G×コンテナ基盤×アプリを
エッジで自律運用

5G時代のNWインフラはエッジも自律運用できるクラウドネイティブへ

シスコシステムズいま知るべき5Gのセキュリティ脅威
大変革時代を「シスコはこう守る」

5G網は様々なサイバーリスクを内包する。シスコはどう対抗するのか。

ゼットスケーラーゼットスケーラーだからできる!
セキュリティとNWの脱・レガシー

オンプレミス非依存のセキュリティと、場所に囚われないNWアクセスを

NetskopeなぜNetskopeならテレワークが進むのか? 秘訣は一元制御にあり!

セキュリティが不安でテレワークが進まない。そんな悩みを簡単解消!

シエナシエナが800G光伝送のトビラ開く
1波長で400Gイーサ×2chを伝送

「800ギガが欲しい」。キャリアやクラウド事業者の声にいち早く応えた

リコーの「ITKeeper Meraki スマートサービス」テレワークは安定した接続環境から

一人情シスでも安心! テレワークを支える安定したネットワーク環境整備をリコーが支援

SigfoxLPWAの先頭集団を行くSigfox
約85万件の大規模導入も!

人口カバー率95%を超えたSigfox。最大の導入事例がニチガスだ。

丸文5G時代の差別化戦略を下支え!

5G時代到来でキャリア、クラウド事業者等が迫られているネットワーク変革の課題解決に注力する丸文

ハイテクインター2.5GHz帯プライベートLTEの
基地局を「100万円以下」で!

ハイテクインターは自営等BWA導入の全ステップをサポート

マクニカネットワークス脱純正トランシーバーで成功例続々
データセンター100G化に新選択肢

サードパーティ製の光トランシーバーでコスト抑制と自由度向上!

ZETAアライアンス“ビジネスになるLPWA”に101社が結集 市場創出に挑むZETA

弾みが付いてきた新興のLPWA規格、ZETA。その可能性を探った。

ガスミエールLPWAで安価にガス事業の効率化!

アズビル金門の「ガスミエール」でLPガス事業の業務効率化!LTE-Mにより遠隔から遮断・復帰も!

ドコモ・システムズNTTグループ23万人を支える
テレワークツール

伝統的な日本企業が作ったツールだから、かゆい所に手が届く!

WhatsUp Goldネットワーク監視に圧倒的使い勝手
安価な導入コストでも厚い支持

中小企業から通信キャリアまで、WhatsUp Goldが人気の理由とは?

MOVEit Transfer / MOVEit Automationデータ保護新時代のファイル転送
HIPAA、GDPRなど各種規制に対応

主要データ保護規制に準拠した安全なファイル転送ソフトの決定版!

moconaviBYODもセキュリティもこれひとつ
本当に明日からできるテレワーク

業務システムのリモート利用や公私分計をセキュアに実現するmoconavi

アライドテレシススモールビジネスのWi-Fi整備は
プロにおまかせ!

アライドテレシスなら安く・早く・楽に・安全に導入・運用してくれる

ソネットSMBに“ちょうどいい”Wi-Fi

高コストはかけたくないが、家庭用では性能が足りない。そんなジレンマを解決できるWi-Fiがあった!

ホワイトペーパー

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます